毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
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恋の春

2009-03-10 | 自然科学
昨日今日と暖かい日が続いて、だいぶ春が近づいてきたようです。
グッピーの水槽を洗おうと庭に出ていたら、あちこちから小鳥の鳴き声が。
鳥の世界は今、恋の春のようです。

発情期を失くしてしまった人間は、動物たちのように体で季節を感じることが出来ません。
でも遠い昔の恋の記憶は不思議と春にまつわるものが多いようです。

人間の妊娠期間は約270日、9ヶ月間です。
今の季節に恋が多いのだとすると、出産の時期は12月頃になってしまいます。
真冬に子育てというのはどうなのでしょうか。
探してみると厚生労働省の統計が見つかりました。


月別にみた近年の月間出生率(人口千対) -平成7・12~16年


この図で見ると、1月と9月にピークがあることが解ります。
人間も動物であり、気が付かないけれども季節に影響を受けているのですね。
恋の季節はやっぱり春のようです。
早春と晩春に。

ただ遠い恋の記憶は、少し寂しさのある春の別れと結びついているのかもしれません。
暖かくなり始めるこの季節は、別れの季節でもあります。








そのとき見る幻覚

2009-03-09 | 子供のこと
初めての子供を生んだ日、白昼夢のような幻覚を見ました。

空から下がるたくさんの鎖。
その片隅の鎖の先に新しい鎖がひとつ繋がる。
ずっと上の方、一万くらい上は一つの鎖になっていてそこからたくさんの鎖に枝分かれをしている。
私はこの鎖に一つ繋ぐことができた。
今まで繋げてきた人がいる。
これから先もこの鎖を繋げて行ってくれる人がいる。

何か大きな満足感とともに見た幻覚でした。
自分だけのことと思っていたのであまり人に話したりはしませんでしたが毎日かあさん5の中で、見たものは違っても同じようなことを描いてあるのでびっくりしました。
初めての子供を産んだときに似たような体験をしている人もいたのですね。

子供を産むというのは命を懸けた女性にしか出来ない大事業です。
産婦人科に勤務経験のある看護師の友人と話をしたとき、

お産は何があるか分からない大変なこと。
死産や命に関わるケースもあった。
産婦さんは全身の力を振り絞って子供を産む。
今は夫の立会いも多くなったけど、あれは女の戦場だから立会いはどうかと思う。
男性は自分では成す術が無いこんなとき、祈るしかないと思う。

そんなことを言っていました。
私の母方の祖母も、六人目の出産の際に亡くなっているそうです。

大きな事業を成し遂げた後だからこそ、このような幻覚を見るのかもしれません。
もしかしたら自分の命に関わるかもしれない。
その時は子供だけは助かって欲しい。
そう考えていたことを思い出しました。



絵はラファエロの聖母子像から。









もうひとつの宝物

2009-03-08 | 子供のこと
次男はアスペルガー症候群という発達障害です。
先日その中一息子の三者面談がありました。

教室へ向かう途中に同級の子と母親に廊下で会いました。
その子は起立障害という自律神経の病気のためなかなか学校に来れなかったのですが、以前そのお母さんとクラスの保護者で話し合いの時間を持ったときに、
「子供をありのまま受け入れるの大変だけど、それができれば子供も楽になれるし、私もアスペのこの子を受け入れるのに何年もかかった。みんな同じようにに悩んだりしてるから自分を責めないで」
と励ましの言葉をかけて心配していました。

その後どうですか、と声をかけると
「だいぶ学校に行けるようになって。○○君にはいつも心配してもらって声かけてもらってるって。
○○君は天使だって言ってますよ。」 と。

その子が元気になってきたのも嬉しかったのですが、ほんの4~5年前まで会話も成立しにくかった次男が、この子なりに人のことを心配できるようになったのかと思うと嬉しくて、家に帰ってから涙が出てしまいました。
子供は親の気づかない間に成長しているのですね。

いろいろなものに感謝しています。







黒羽織で卒業式へ

2009-03-07 | 子供のこと
子供の卒業式がありました。
人生のコマをひとつ進める大切な区切りです。
義務教育が終わるときは、私も母にしてもらったように黒い羽織で出席しようと決めていました。

私の子供時代は、入学式や卒業式では黒羽織で出席する母親がほとんどでした。
いつもと違って晴れやかな母親を見るのは子供心に嬉しいものでした。
母の装いは私のためにしてくれる喜びの表現なのでしょうね。
口では何も言いませんでしたが。

私も自分の子供に対してはあまり真面目な話などしませんが、大切に思っていることを何かの形で伝えるために、自分が誇らしく思えたことはしてあげるように努力しています。
着物には訪問着や付け下げなどのもっと華やかなものもありますが、黒い羽織の厳かな感じは卒業式に似合います。
着付けが少し下手なのですが、後は姿勢と気合でカバーします。

粛々と進んで行く式の間、前の席の母親がおしゃべりを続けています。
話好きはこんなところで発揮するものではありません。
お静かに願います、と声をかけると静かにしてくれました。
卒業生答辞では台上の生徒も周りの保護者ももらい泣きをしてしまいましたが、前の席の母親は居眠りを始めています。
自分の行動と周囲との関係を読み取れない人が子供を育てているという現実に考えされられます。
この人の子供も幸せな人生を歩んで行けるよう願ってしまいます。

式が終わり、学校の玄関前で子供と二人並んで写真を撮ってもらいました。
いつもは照れて一緒に写真など撮らせてくれない子供ですが、このときはまっすぐに背を伸ばして並んでくれました。
あなたもまた一歩進んだんだよ。
心の中にはたくさんの言葉があっても、いつものように普通に接することしか出来ませんでした。







手に刻む津軽三味線

2009-03-06 | 青森文化芸術
三味線を弾いていると手に変化があります。
津軽三味線はかなりな力が必要で女性にはなかなかいい音が出せないとも言われています。
プロの方のブログなどでも筋トレが欠かせないというような話が出てきます。

一昨年初めての文化祭の舞台に立つために、二ヶ月ほどハードな練習をしていました。
結果両手が腱鞘炎になってしまい、本番では痛さのため力が入らなくなっていました。
去年見に行った青森の日本一決定戦に経験5年以下の部で出場していた方のなかに、練習をしすぎて腕が痛いと言う方もいました。

撥は物を掴むときのように持つのではなく、小指の背に乗せて残りの指で掴みます。
小指の手の甲側に撥の角が当たった状態になり、かなり力を入れて叩くのですから慣れない内はそのあたりが痛くなります。
何ヶ月かたつ頃には立派なたこができます。

撥は右手ですが、左手は主に薬指で糸を擦るために指先が硬くなってきます。
皮が厚くなるからですが、そうでないと摩擦熱で火傷をしてしまいます。
こちらは指がそこだけ長くなったように見えます。

私の手も少し三味線弾きの手になってきました。
いい音を出すために爪は長く伸ばせませんが、手のおしゃれが出来なくても自分で重ねてきた練習量を表してくれる大事な手です。








八戸ヨネクラホテル カレーバイキング

2009-03-05 | 美味しいお店
八戸の高台にあるヨネクラホテルへ行ってきました。
お目当てはここの6Fにあるレストラン。
インド料理のバイキングがいただけます。

4種類のカレー、タンドリーチキン、サラダなどサイドメニュー、デザートのフルーツヨーグルト、コーヒーで1,050円。
ライスもありますが、暖かいナンもテーブルまで運んでくれます。
この日のカレーは、野菜カレー、シーフードカレー、チキンカレー2種。
インドの方が作っているカレーも美味しいのですが、広いテーブルで八戸の町や遠くに見える海を眺めての食事は気分よく味わえます。




食後にロビーで少し休憩とおしゃべり。
ロビーの前には日本庭園が広がっていて、まだ春には間があるものの緑が目を楽しませてくれます。




眺めていると木々の間に野鳥がちらほらと。
ツグミ、メジロ、キクイタダキ、ヒヨドリ、キジバト。
わずかな時間にこれだけの鳥を確認できました。
窓の中からのウォッチングでは鳥はかなり傍までやってきます。
青森は野鳥の宝庫でもあります。
町の中の緑あるところにはたくさんの野鳥がやってきます。

美味しい食事と野鳥見物。
二つの楽しみを味わってしまいました。








女性の美

2009-03-04 | 思うこと
いつも行く温泉のよく行く時間帯。
たまに見る女性がいます。

やや重そうに下がった乳房と豊満な腰。
でもウエストはきりりと締まり、四十前後の御年に見えますがその肢体のもつ美しさに圧倒されます。
まるでマチスかモディリアニの絵から脱け出たよう。

若い女性の肢体ははちきれんばかりに美しいのは分かるのですが、もう少しお年を召した方の美しさはこの人を見て始めて気が付きました。
柔らかな脂肪のなめらかさと重さ。それでいて無駄の無い肉付き。

香り立つような女性性。
多くの画家が描いてきた女性の美しさとはこのことだったのですね。
こんな方が絵画モデルをしていたら多くの画家の創作意欲を喚起したことでしょう。

自分の体を客観的に評価するのは難しいことです。
この方は自分の体の芸術性について理解してはいないかもしれません。
このことに気が付いてる人も多くは無いでしょう。
誰にも気が付かれない美しさがある、という事だけしか書けないのが少し悲しくもあります。

今日の写真はサルバドール・ダリの絵から。
絵のモデルはダリ夫人のガラ。








映画 マルタのやさしい刺繍

2009-03-03 | 思うこと


久しぶりに映画館に行きました。
この映画は夫に先立たれ生きる希望をなくしていた老婦人がふとしたことから昔の夢を叶えるように歩みだす話です。

全編に流れるのは女性らしい幸せの感情。
美しいものに触れる喜び。
幾歳になっても女性なのだと感心してしまいました。


ある本の中に女性の地図を見る能力と体の関係について調査した記述があります。
女性は平均して空間認知力が男性よりも低いようです。
あくまで平均の話なので、地図の読めない男性も地図の読める女性もいるわけですが、空間認知力と男性ホルモンであるテストステロンには相関があるようです。
女性でもテストステロンはありますが、人によってその値にはかなりの差があります。
調査では女性のテストステロン値、空間認知力、薬指の長さの関係が調べられていました。
薬指は人差し指の長さとの比較で、人差し指より薬指が長い人、人差し指より薬指が短い人、同じくらいの長さの人の3パターンに分けられています。

結果は、テストステロン値の高さと空間認知力の高さが薬指の長いグループと一致したということです。
自分の指を見てみると・・・・

でもこの映画は暖かい気持ちになれるとても素晴しい作品でした。




青森の民謡 三沢民謡芸能チャリティショー

2009-03-02 | 青森文化芸術
昨日は三沢市で民謡ショーがありました。
毎年恒例のこの時期の楽しみです。
毎回会場係のお手伝いをしています。



舞台裏はいつも大変です。舞台用の化粧は間近で見ると大迫力です。



舞台上でも次の準備に大忙し。



師匠の舞台演奏も聴けました。



袖では進行の打ち合わせや確認などに余念がありません。



青森では有名な司会の瀬川さとし。この位置から見るとプロの後姿が見えます。

すべてノーストロボの手持ちだったので、あまり綺麗な写真ではありませんが舞台裏の雰囲気を感じていただけるでしょうか。

会場係の私は、最後に観客が事故無く帰って行くのを見届けて仕事が終わります。



地域振興のために

2009-03-01 | 思うこと
不況になるとあちこちで再開発の話が出てきます。
きれいにすればよそから人が来る、そんな夢に縋りたくなるのも分かりますが、街は歴史を持っていて歴史の中にこそ魅力があります。
整備すべきなのは訪れる人の使いやすいトイレや休憩できる場所、駐車場ぐらいなのでしょう。

種差海岸でガイドボランティアの会を運営している人によると、市は無駄なところにお金をつぎ込むとのことです。
毎年、外来植物の駆除やごみ拾いなど大勢のボランティアが種差海岸を守ろうと努力しています。
予算措置が無理でも広報などでの協力はもっと出来ないものだろうかと感じます。
実際に観光客と生で触れ合っている人の意見には真実の姿があります。


イタリアの有名な広場にマックが出店計画を出したとき反対運動が湧き上がりました。
自分たちの街や歴史や文化を守るために。
地域を愛することは、文化や歴史を積極的に守り、地元の経済のために地場産品の消費に勤めることです。
安い外国産、中央資本のチェーン店を大事にしてしまってはお金はよそに逃げていくばかりです。

資本主義の罪は、人々を盲目にさせてしまうことかもしれません。
気づかない間に自分たちの住むところが苦しくなるような行動をとっている。
そしてまた中央資本が来ることを喜んでいる。

経済を守るとは、幸せを守るとは、自分達でしなければいけないことはたくさんあります。
目を向ければ見えてくる普通のことです。
もっと足元にあるものに気が付いてもらいたいと願っています。