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八戸市縄文学習館

2009-10-21 | 青森文化芸術
八戸市長選に向けての報道が多くなってきました。
青森県南では八戸は地域の先頭を行く町です。
八戸市民ではなくても市政の方向性は気になるところです。

「ハコ物」是か非か争点の一つに/八戸市長選
このニュースを読んで、なぜ必要性の低いものから造っているのかが疑問でした。
八戸市民と産業のためには、未着手の事業こそ先に造るべきではなかったのか。
後から維持費などで大変なのではないだろうかと心配になってしまいます。
着手済みの案件は余裕のある時にでも遅くはなかったのだと思います。


縄文時代の土器が大好きなので、是川にある縄文学習館はよく行きます。
いつも入館者は少なくて、縄文土器を眺めていると当時の人の美意識に静かに思いを馳せる事ができる素晴らしい場所です。
縄文土器に表されている波型文は、何を表現しているのでしょうか。
私には海洋民として生きていた縄文の人の、海を表す造形の様に思えます。
東南アジア一帯で見つかっている縄文土器は、海を越えてやって来た縄文人の海への思いなのかもしれません。

是川遺跡は建築中の「是川縄文館」(仮称)の下にもあります。
遺物をつぶして建てる箱物には憤りを感じます。
一度壊したら元には戻らない、そんな大切なものを感じる感性はないのでしょうか。

八戸市縄文学習館





紅葉の季節 松見の滝

2009-10-20 | 名所 旧跡
青森県は紅葉の季節になりました。
この時期の奥入瀬渓流はとても美しくて有名ですが、もうひとつの名所は松見の滝です。
車の乗り入れできない林道を、片道3時間かけて歩いていかなければ見ることはできませんが、紅葉の季節の松見の滝は歩く疲れも忘れさせてくれるほど素晴らしいものでした。



滝までの最後の30分程は急な山道を下ります。
足ごしらえや装備などはしっかりと準備をしたほうがよいでしょう。
往復6時間に自信のない方には黄瀬林道から眺められる黄瀬川の紅葉をお勧めします。
奥入瀬渓流にも負けない見事な紅葉の景色は、今がちょうど見頃です。
林道入り口から片道1時間の林道分岐点までが黄瀬川の眺めを楽しめます。



この日は三八上北森林管理所主催の森林散策ツアーに参加しての滝見学だったので、普段は車の進入ができない場所の徒歩1時間分の行程を車で移動しました。
植物と山の説明や森林管理所の仕事の話などを聞かせてもらい、安全にも配慮していただいてとても楽しい一日でした。
主催者の方々には本当に感謝しています。




思春期と不登校と流鏑馬 十和田流鏑馬大会

2009-10-19 | 登校拒否について
友人の子供が流鏑馬大会に出場するというので応援に行ってきました。
少し前まで不登校などいろいろと問題を抱えていましたが、この日は顔付きも締まって別人のようになっていました。





友人からは子供に関する相談を受けていましたが、大切なのは母親の精神状態が安定する事です。
母親の気持ちが安定すれば子供も安定してきます。
そう思ってそうなるような働きかけをしてきました。もちろん私だけの努力ではなく彼女を取り囲む全ての人の影響も大きかったのだと思います。
身の回りの出来事すべてに感謝の気持ちを持つようになって、彼女の顔は優しく輝きだしています。


思春期の多感な時期に色々な事があって自分を支える拠りどころを失くした時、この子には流鏑馬が残っていました。
この日、最後の騎乗で三つの的を外した時に悔しいという気持ちで一杯だったのでしょう。
「来年も続ける」
そう言い切った顔にははっきりとした意志が読み取れました。

目標を持つ人間は強い。
きっと自分の道を探し始めて進んでいくのでしょう。
子供の成長はたくさんのことを教えてくれます。
そして大人もまた日々成長するのだと。
何かを通して人は自分の道と出会えるのだ、そう感じた一日でした。





チラシを見ないという節約のしかた

2009-10-18 | 家庭・経済
三男が生まれたとき姉と話して笑っていたことがあります。
「玄関には大きな靴が目いっぱい並んでいて、食材は箱買い、家の中はでかくて汗臭い男があちこちにごろごろしている。」
ほぼ実現した予言でしたが、大変なのは食材の買い物です。
毎週米10キロ、野菜など山ほど買ってきても3日もすれば冷蔵庫はカラになってしまいます。
毎回ずっしりと重い買い物は何とかならないものでしょうか。

買い物の量は多いのですがチラシというものはあまり見ません。
出かけていって必要なものだけを買ってきます。
節約術でチラシのチェックを書いているものはよくありますが、チラシというのは何のためにあるのでしょうか。
店舗がお客を呼び込み、たくさん買ってもらうためにあります。

お腹のすいている時に買い物に行くな、とよく言われます。
食欲が思わぬものを買わせてしまうからです。
同じようにチラシも購買意欲をそそる効果があります。
行って買わなきゃ、と思う気持がつい多目の買い物を誘います。

食材もあり買い物に行かなくてもいい時にスーパーへ行けば、とりあえず必要ではなくても何かを買ってしまいます。
ちゃんと消費できればいいのですが、期限切れで捨てるのならそれは無駄な買い物になってしまいます。
ダイエットが必要な世の中で食材を安くたくさん買う必要はあまり感じません。

必要な物を、適正な価格で、必要な量だけ。
そう思っていれば無駄な出費をすることもなくなります。






ニューシネマパラダイス

2009-10-17 | 思うこと
中古で買って8年乗った車も、この冬を乗り切れそうもなくなったので買い換えることにしました。
車の中を片付けていると、ダッシュボードの奥から古いカセットテープが出てきました。
何だろう、と思い掛けてみると映画「ニューシネマパラダイス」のサウンドトラックでした。
ずっと前に映画館で見て感動したので、サントラ盤をテープに吹き込んで持っていたものでした。
あの頃は録音はまだテープを使うことが多く、CDプレイヤーを持っていなかった私は誰かに頼んで録音した記憶があります。
今の車に乗り出した頃、家ではCDしか聞けなかったので車に乗せてそのままになっていたようです。

久しぶりにテープデッキに入れてみると、音楽とともに映画の情景が浮かび上がってきます。
この曲は子供時代、この曲は火事の場面、これは恋愛の場面。

考えてみればこの車も、まだ小さい子供たちと出かけたりして楽しい思い出を作ってくれました。
海へ山へ、小旅行や買い物へ。
友人とだったり一人だったり、感動するような光景を車から眺めたこともありました。
この車に乗っていた8年間の思い出が音楽とともに思い出されて、最後のプレゼントをもらったような気がします。






三沢の名店

2009-10-16 | 青森の味
JR三沢駅と十和田を結ぶ十和田電鉄。
その三沢駅にあるのが「駅の立ち食いそばや」と呼ばれているそば店。
ちゃんと椅子もあるのですがなぜかそう言われていて、正式な名前もわかりません。

十和田電鉄みさわ駅は始発駅なので、駅舎の中を歩いていくとその先に線路の続く光景があります。
地方のローカル線の駅は鉄道ファンでなくても魅力を感じますが、ここみさわ駅もとても懐かしい雰囲気を醸し出しています。
本社が十和田にあるためか、建て替えられずに今に残る貴重な駅舎です。
台車に乗せられている改札台も見ていて嬉しくなります。
ここだけはそのままに残していって欲しい、地域の宝だと思うのです。









懐かしい雰囲気の駅にあるそば屋のそばはなぜか温かい味がします。
メニューは300円台が中心の立ち食いそば屋並みなのですが、とても満足できるのはなぜでしょう。
お薦めは「スペシャルそば」390円。
かき揚げ、山菜、卵が入っています。






「日陰でよかった」 ポール・スミザー 

2009-10-15 | ガーデニング
いつもは園芸書はあまり見ないのですが、ちょっとしたきっかけで手に取ったこの本
自分が思っていることと同じことを本に書いてあると嬉しくなります。
草を取って、肥料をあげて、薬をかける。
それは少し違うんじゃないかとずっと思っていました。

自然の中を歩いていると、育てることが難しいとされる山野草がたくさん花を咲かせています。
野山の花は誰かが手入れをしているわけではありません。
薬をかけたり肥料をあげる事が大切なら、野山では育たないはずです。
でも自然の中では花壇の中よりも伸び伸びと育っています。

春から夏に茂らせた葉を秋に落として、その葉が微生物の栄養となって、やがて植物の栄養になっていく。
そしてまた枝を伸ばして葉を茂らせていく。
実を成らせて鳥を呼び、ねぐらを用意して身についた虫を食べてもらう。
糞からは栄養をもらい、次世代を作る種を運んでもらう。
虫には食事を与える代わりに受粉をしてもらう。

植物は自分のいる環境を自らが改変しながら生きています。
自然に近い環境を整えてあげれば植物が自分で好きなように成長していってくれます。
園芸の楽しみというのは、そんな植物の生命に触れる楽しみであり、肥料のあげ方や薬の使い方などの技術ではないのだと思います。

ポール・スミザーの園芸エッセイ






家計とダイエット

2009-10-14 | 家庭・経済
体のダイエットは、基礎代謝を上げてカロリーをたくさん使うことが基本です。
家計のダイエットは逆にランニングコストを下げて、消費を抑えることが基本です。
どちらも下げるものですが、方向性は正反対になります。

家計をスリムにするためには、まず基礎代謝にあたる部分の見直しが大切です。
何もしなくても出て行くお金はたくさんあります。
契約している保険、通信光熱費の基本料金、カード類の年会費、税金など。

一つ一つを少しでも少なくすることで長い間には大きな出費を抑えられます。
買い物では実際に物とお金の交換がありますが、何も消費しなくても出て行くお金は普段は忘れられています。
一度見直しをすればあとは何もしなくてもいいので、何年かに一度はそんな見えない出費を洗い出してみることをお勧めします。







秋刀魚の美味しい季節になりました

2009-10-13 | 子供のこと
わが家では全員が魚好きです。
親が好きなので子供も、と言うより魚好きにするための長い戦いがありました。
そこで活躍したのが秋刀魚です。

秋刀魚はそのまま焼いて食卓に乗ります。
秋刀魚の三枚おろしなど普通はしません。
細い骨はなんとか食べられますが、内蔵など子供にとって苦い部分は、上手に取り除けるようにならなければ魚嫌いを作り出してしまいます。


秋になり秋刀魚の季節が来ると、人数分の焼いた秋刀魚が食卓に並びます。
同じ秋刀魚でも油が乗っているかどうかは魚ごとに違います。
焼いた秋刀魚を並べて、この中から美味しいと思うものを選ばせます。
クイズのような感覚で子供達は選びますが、必ず私が一口食べてみて、どれが一番美味しいか評価します。
だんだん目が肥えてきて、美味しそうな秋刀魚は必ず取られてしまいます。

もうひとつは箸使いの競争です。
食べ終わった皿の骨の残り具合を点数で評価します。
腹の横まで綺麗に食べていて、身がほとんどない状態が100点。
背側だけ食べているのは問題外で失格。
競争の好きな子供達は真剣に魚を食べています。

上手に食べられるようになると、満足感と一緒に魚の美味しさを感じるようです。
子供達は皆、合格点を取るようになりました。
今では私の食べ方が悪いと子供たちに叱られています。