いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

2004年08月19日 | 考える
司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んでいる。
もう4回目だが、読むたびに新たな発見がある。

まだ10代のころ、
「自分はきっと幕末の志士のように
 何か大きな使命があって生まれてきたに違いない」
というような思いを持っていた。
しかしその後の生活に
失敗が積み重なっていくうちに
いつまでたっても道が開けないということは
本当は使命などなかったのではないかと思い始めた。

時代にあって
端役であり、主役ではなかったのだと。

今にして思えば尊大な考え方だと思う。
もう、今はそんなことは考えないし、
しかるべき人物ならしかるべき道が用意されているが、
しかし自分はそういう人物ではなかったのだと
考えている。

でも、ひとつ残ったことは
「命の捨て場を考える」
ということだ。

いつか人は必ず死ぬ。
どれくらい生きるかではなく、何をなして死ぬのか。
できれば自分の生きた軌跡に何か人のためになることが
含まれていたい。

自分が生まれてきた意味だけは
感じて死にたいと、思っている。
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