いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

人間の達人 本田宗一郎(伊丹敬之)

2013年05月26日 | 技術経営(MOT)
本田宋一郎氏はHONDAの創業者で、
インテグラが社内でお披露目されたとき、
テールランプの形状が他社の車とよく似ていたので
激怒して車に跳び蹴りを食らわせたという逸話ぐらいしか
知らなかった。(この本には載ってなかったけど)

本田宗一郎氏はかなり変わった人だったようである。
それは天性のもので、後天的に身につけたような気がしない。

生まれた時から既に性向は決まっていたのだと思う。
著者は体験から、本田宗一郎氏がそのような性格を身につけたように
書いてあるが、実際は違うのではないかと思う。

体験が性向を浮き彫りにするのであって、
性向が体験から創られるわけではない、と思う。

また、文章を読めば読むほど
自分の人生には参考にできない気がしてくる。

信条、性格などは不可分のもので、
ちょっと真似すればいいというものではない気がする。
ユニークさという面では、他の誰にも似ていない、
オリジナリティのあふれる人だったのだろう。

個性が強すぎてちょっと自分がなろうとするにも参考にはできないし、
実際周りにこういう人がいたら、
ついていけるだろうかと考え込んでしまった。

ただ、人間としては書かれている通り、
器の大きい、男が惚れるような人だったのだろう。
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