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午後からの雷雨の予報はあったものの、午前中は気温も上がり、気持ちの良いお天気になりました。そのため、多くの子が外に出てそれぞれに感心のある遊びを楽しんでいたようですが、その中でも、今日の一番人気、しかも今しかできない遊びは、花びらキャッチ!でしたね。風が吹くたびに、ピンクの花びらがキラキラ光りながらたくさん舞い落ちる様子はまさに「桜吹雪」、思わず「うわー!」と歓声をあげてしまいます。とくに正門付近にある山桜の下は子どもたちにとって恰好の花びらキャッチの場所。風に舞い落ちる花びらを、手のひらで、帽子で、一生懸命に捉えようとしていました。
今日は、イースター礼拝もありました。十字架で亡くなられたイエス・キリストが3日目に復活したことをお祝いし、私たちもまた古い自分から新しいのちを生きる者となることを思う、クリスマスと同じようにキリスト教にとって大切な行事です。「イースター」が新しい生命に満ち溢れる春を意味する言葉からきているゆえんでもあります。イースターに卵を贈るという古くからの習慣に従い、幼稚園でもみんなに可愛い「イースターエッグ」をプレゼントしました。なるべく早く食べてくださいね。
今朝の登園時、お母さんとの別れ際に泣き出した子につられて、多くの新入園児が一斉に泣き出しました。つぼみ組さんの部屋はじつに賑やかでしたね。子どもたちが一斉に泣き出したのを見て、成長の過程が感じらたのも事実です。お母さんたちから離れての生活は、新入園児たちにとって大変な悲しみと不安の出来事です。小さな心に納まりきれない感情が溢れ、涙と共に外へと流れ落ちることで、新しい何かを受け入れるスペースができる。その繰り返しの中で、これまでとは違う、新しい幼稚園での生活を受けとめて生きることができるようになってゆく。子どもたちの泣く声は、その確かな成長の約束の調べに聞こえました。みんな頑張って!
井上靖の小説『紅花』にこんな言葉があります。「人間はどんなに幸せでも一生のうちに一度だけは悲しい時がある。どんな人でもそういう悲しい時があるものだ。…心の奥にある涙の壺に、冷たく澄んだ涙が噴き出して来て、それがいっぱいになると、眼から溢れ出し、頬を伝わって流れる。そういう時は、胸は張り裂けるくらい悲しいけれど、涙を流れるままにして我慢していると、やがて涙の壺はからっぽになってしまう。そうなってしまうと、人間の心は、総てのことが判るようになる。鳥の心も判るし、魚の心も判る。風の心も判るし、雨の心も判る。」大人の物語ですが、素敵な言葉です。新しい者へと変えられてゆく、イースターのできごとです。(EY)
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