最近は健康問題が大きくクローズアップされ、引退も現実味を帯びてきた様な気配ですが、あの安倍首相の連続首相在任期間が昨日(8月24日)で2799日となり、歴代最長となったようですし、通算在任日数も3165日と歴代最長を更新中の由です。
我が国の首相にも拘わらず、お祝の気持などさらさら湧いては来ず、逆に「山高きが故に貴(たっと)からず」(※)をもじって、「(首相の)在任期間の長きが故に貴(たっと)からず」と言う言葉が浮んで来たのは私だけでないでしょう。
(※)平安時代の寺子屋の素読用の教訓書『実語教』にあるようで、全文は「山高きが故に貴からず、樹有るを以て貴しと為す。人肥えたるが故に貴からず、智有るを以て貴しと為す」のようです。
本当に長期にわたって首相を務められているのですが、その実績は?と振り返るとどうでしょうか。
◆2018年7月20日のこのブログでも触れたように確かに毎年毎年これでもか?と言う位のスローガンを掲げられました。
例を挙げると、“アベノミクス”と“三本の矢”から始まり “新三本の矢”だけでなく、経済再生を主目的として、下記のような新しいスローガンを次から次へと掲げられました。
一億総活躍社会
地方創生
IR(統合型リゾート)実施法案
女性活躍・女性が輝く社会
待機児童ゼロ・幼児教育無償化
非正規(労働)という言葉をなくす
介護離職ゼロをめざす
意識改革
規制改革
働き方改革
人づくり革命
生産性革命
特にビックリするのは、現在では共産党も使用しなくなった“従来の被支配階級が支配階級から国家権力を奪う”という意味を持つ「革命」という名前すらついたものもありました。
また、国際的には日ロ領土問題の解決、北朝鮮拉致問題の解決、独自外交路線の確立といったような大見えを切った目標も多々ありました。
◆このようにヤル気感は充分に演出されましたが、その実績はと言うと≪?≫でしょう、
まず、上述の経済・外交政策だけでなく、色々な派手なスローガンは殆ど実現できなかったと言っていいでしょう。
そして、なし得たというより、長きにわたる政権担当の結果として残したのは下記のようなことでした。
・かろうじて、実績といえるのは、反対者の意見も充分に考慮しないままに数の力で成立させた、「特定秘密保護法」と「安全保障関連法」くらいなものでしょう。
・経済は活性化せずに、国家の赤字体質が固定化され、国家財政は危機を予感させる状態に。
・総理府の権力限強化と共に、優秀な官僚を委縮させ、忖度の上手い人やヒラメの取り巻きが幅を利かすようになり。
・議会制民主主義の無視と形骸化し、記録も残さない政治の横行。
・更に、政治を私物化し、お友達や応援者を優遇する政治を横行させるとともに、政治家の何たるかも知らない側近を登用し、逮捕者を含め閣僚辞任者や国会議員に相応しくない議員の大量発生を招き政治不信を拡大。
・挙句の果ては、それらの責任は一切取ろうともしない世間の常識とはかけ離れた傲慢さ。
・外交面では、独自性のカケラもなく、まるでトランプの子分となっての対米従属の更なる深まると共に、環境問題や核兵器抑制には全く発言しないというような状態でした。
更に如何に想定外の出来事とは言へコロナウィルし感染症問題では、専門家の知恵を借りずに取り巻き連中が提案した、人気取りを目的として金額を考慮に入れない馬鹿げた施策の連続で、今までの支持者からも顰蹙をかう始末となり、ついに国会閉鎖のままで今日に到っています。
正に、アベノミクスに始まり、アベノマスクで終わるという、皮肉な結末と言えましょう。(まさ)
我が国の首相にも拘わらず、お祝の気持などさらさら湧いては来ず、逆に「山高きが故に貴(たっと)からず」(※)をもじって、「(首相の)在任期間の長きが故に貴(たっと)からず」と言う言葉が浮んで来たのは私だけでないでしょう。
(※)平安時代の寺子屋の素読用の教訓書『実語教』にあるようで、全文は「山高きが故に貴からず、樹有るを以て貴しと為す。人肥えたるが故に貴からず、智有るを以て貴しと為す」のようです。
本当に長期にわたって首相を務められているのですが、その実績は?と振り返るとどうでしょうか。
◆2018年7月20日のこのブログでも触れたように確かに毎年毎年これでもか?と言う位のスローガンを掲げられました。
例を挙げると、“アベノミクス”と“三本の矢”から始まり “新三本の矢”だけでなく、経済再生を主目的として、下記のような新しいスローガンを次から次へと掲げられました。
一億総活躍社会
地方創生
IR(統合型リゾート)実施法案
女性活躍・女性が輝く社会
待機児童ゼロ・幼児教育無償化
非正規(労働)という言葉をなくす
介護離職ゼロをめざす
意識改革
規制改革
働き方改革
人づくり革命
生産性革命
特にビックリするのは、現在では共産党も使用しなくなった“従来の被支配階級が支配階級から国家権力を奪う”という意味を持つ「革命」という名前すらついたものもありました。
また、国際的には日ロ領土問題の解決、北朝鮮拉致問題の解決、独自外交路線の確立といったような大見えを切った目標も多々ありました。
◆このようにヤル気感は充分に演出されましたが、その実績はと言うと≪?≫でしょう、
まず、上述の経済・外交政策だけでなく、色々な派手なスローガンは殆ど実現できなかったと言っていいでしょう。
そして、なし得たというより、長きにわたる政権担当の結果として残したのは下記のようなことでした。
・かろうじて、実績といえるのは、反対者の意見も充分に考慮しないままに数の力で成立させた、「特定秘密保護法」と「安全保障関連法」くらいなものでしょう。
・経済は活性化せずに、国家の赤字体質が固定化され、国家財政は危機を予感させる状態に。
・総理府の権力限強化と共に、優秀な官僚を委縮させ、忖度の上手い人やヒラメの取り巻きが幅を利かすようになり。
・議会制民主主義の無視と形骸化し、記録も残さない政治の横行。
・更に、政治を私物化し、お友達や応援者を優遇する政治を横行させるとともに、政治家の何たるかも知らない側近を登用し、逮捕者を含め閣僚辞任者や国会議員に相応しくない議員の大量発生を招き政治不信を拡大。
・挙句の果ては、それらの責任は一切取ろうともしない世間の常識とはかけ離れた傲慢さ。
・外交面では、独自性のカケラもなく、まるでトランプの子分となっての対米従属の更なる深まると共に、環境問題や核兵器抑制には全く発言しないというような状態でした。
更に如何に想定外の出来事とは言へコロナウィルし感染症問題では、専門家の知恵を借りずに取り巻き連中が提案した、人気取りを目的として金額を考慮に入れない馬鹿げた施策の連続で、今までの支持者からも顰蹙をかう始末となり、ついに国会閉鎖のままで今日に到っています。
正に、アベノミクスに始まり、アベノマスクで終わるという、皮肉な結末と言えましょう。(まさ)