前にもふれたように植物の名前、特に馴染みのある和名については、どのようにつけられたのか判り難いものがありますが、真夏のこの時期に良く目にする花には「日(ニチ)」が付く名前の花が多いですね。
思いつくままに、紹介します。
ニチニチソウ(日日草):学名:Vinca rosea、キョウチクトウ科
名前は、毎日絶え間なく花を咲かせることに由来するようです。
また、この花の仲間にツルニチニチソウ(学名:Vinca major)もあります。
ヒャクニチソウ(百日草): 学名:Zinnia elegans キク科
昔から仏花として、庭の片隅や畑の空き地に植えられていましたが、暑い時期に元気に咲き続けます。
本当に 100 日でも持ちそうな感じですね。
最近は園芸種の小型のもが主流になっています。
百日紅(サルスベリ): 学名:Lagerstroemia indica、ミソハギ科
「サルスベリ」という和名は、その幹がツルツルしていることから、木登り上手の猿も滑って登れないという意味でつけられたようですが、実際にはサルはこの木に難なく登れるという事です。
中国でも「百日紅」で通じるようですが、<nihonail>等によるとこの「百日紅」という名前の由来については、下記の二つの説がある様です。
①一度咲いた枝先から新芽が出て約100日間次々と花が咲き続けるという様子が名前の由来となっている説
②昔、旅の途中の王子が、竜神を退治し、生贄にされていた娘を助けました。
恋中となった二人は100日後の再会を約束するのですが、娘はその日の目前に他界してしまいます。
娘の墓から紅色の花が咲く木が生えてきたことから、村人が「百日紅(ヒャクジツソウ)」と名づけましたという説。
この故事から「百日紅」の花言葉は、「潔白」「あなたを信じる」になったという事です。
センニチコウ(千日紅): 学名:Gomphrena globosa、ヒユ科
<花言葉由来>によると、百日咲き続けるといわれる百日紅(サルスベリ)よりも、この植物の花期が長いとされることに由来するようです。
ドライフラワーとしてもよく使われるので、場合によったら千日以上も花の状態を保っているのかも・・・
(まさ)
ニチニチソウ (<植物園へようこそ>より借用)
同上ツルニチニチソウ
ヒャクニチソウ
同上
同上
同上
同上百日紅(サルスベリ)
同上
センニチコウ
同上
同上