老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など その(140)  ~えこひいき(依怙贔屓)~

2025年01月10日 19時02分07秒 | 面白い言葉や語源など
(今日はえべっさんの日。通院後に行くつもりだったのですが、医院を出ると雪がちらついていて寒さもきつかったので断念。明日にでも出かけることにしましょう)

 
   今日は言葉の話題です。
「えこひいき」は<自分のお気に入りや関係者の肩を持って不公平に扱うこと>で、良く口にしますが、「依怙贔屓」という漢字は難しいですね。まして、その語源となれば?の人が多いでしょう。

<Domani><漢字の世界>などに拠ると、
 「えこ」は仏教語の「依怙」です。「依怙」には本来<頼りにして寄りかかる>という意味ですが、仏教語として使われる場合には<仏が頼ってくる人たちに目をかけて助ける>というニュアンスを持ちます。

 「贔屓」「贔贔」とも書きますが、元は大きな亀の意で、昔の中国の墓碑などの大きな石を背に載せた亀石をいうようです。それから<力を用いる、努める>の意となり、さらに転じて、<引き立てる、目をかける>という意となったと言われています。

 贔屓(ヒキ)をヒイキと読むのは詩歌(シカ)をシイカと読むのと同じ慣用読みであるそうです。
また、贔も屓もそれぞれ一字では用いず、二字連ねて用いるようです。

 このように、「依怙」「贔屓」どちらも<自分の気に入った者に特に力添えすること>の意味に転じ、重ねて用いられるようになりました


 尚、「贔屓」に関しては、身内や知人など、自分の関係者をひいきにする「身贔屓(身びいき)」という言葉もありますし、「贔屓の引き倒し」という言葉もあります。

 また、日本人が好きな心情を表す言葉として「判官贔屓(ほうがんびいき、或いははんがんびいき)」という言葉もあります。
これは、壇ノ浦の戦いで、平家を破ったことを含め数々の功績を残しながら、その人気からか兄でありこの時代の将軍でもある源頼朝に疎まれ、非業の死を遂げた薄幸の九郎判官義経に同情し愛惜する意から、<不遇な者、弱い者に同情し肩を持つこと。また、その感情>を言います。

 尚、この「九郎判官義経」という名は、『九朗の判官の義経』を縮めたもので、九朗は九番目の子、判官は職、義経は名前をそれぞれ指しています。
また、判官は、『検非違使(けびいし)』という役職の中の『尉(じょう)』という職位のことです。当時の判官は『ほうがん』と読まれていたようで、現在に伝わる源義経関連の歌舞伎や浄瑠璃の題目も『ほうがん』と読みます。そのため、判官贔屓についても同様に『ほうがんびいき』と読むケースが多いのです。(まさ)

<今日の夕食> 少しでも暖かくなるものを・・・

麻婆豆腐/レンコン餅/ホウレンソウ/メカブ

麻婆豆腐 私は彩に緑の枝豆も得て入れています。 流石に湯豆腐はお休みです
レンコン餅 カニ風味  (生協購入品)

久しぶりにオウレンソウのお浸し



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