老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語 その(80) ~「心なしか」「そこはかとなく」~

2025年02月22日 19時02分42秒 | 面白い言葉や語源など
 先日、梅林に関する原稿を書きながら、梅のかすかな匂いについて、生意気にも「心なしか匂う」と書こうとしましたが、いや、待てよ、「そこはかとなく匂う」の方が良いのかなどと迷ってしまい、結局このような表現は見送りました。

 どちらも<何となく感じる>ことを意味しているという共通点があるとは思うのですが、その違いがどうなのかというようなことは考えもしていなかったで、少し調べて見ました。

 色々と調べてみて、何となく判ったのは、
「心なしか」とは気のせいかもしれないこと、「そこはかとなく」とは何となく感じることという違いですが、どちらも理由や原因が分からないが何となく感じる場合に使う言葉です。
あえて違いを挙げるならば、「心なしか」よりも「そこはかとなく」の方が上品な言葉使いということですが、もう少し詳しく書きますと

「心なしか」:  
 「心なしか」とは“自分の気のせいか。思い込みかもしれないが”という意味で、<確たる理由なしにそのように感じられる>時に使います。

 「心なしか」を漢字にすると、「心無しか」ではなく「心做しか」です。
「做す(なす)」は“作り上げる”の意で、「か」は断定を避ける助詞で「自分の心が作り上げている(=気のせい)かもしれない」という意味になります。

「そこはかとなく」:
 「そこはかとなし」の連用形で、<なんとなく、どことなく。特にどこがどうと言うわけではないが、雰囲気として感じられる>様子などを表す表現のようです。

 同じような言葉なのに、使い分けは難しいですね。(まさ)

※ この項は<例文買取センター><wurk><weblio辞書>などを参考にさせて頂きました

<今日の夕食>
 湯豆腐/おでん/アジ南蛮/メカブ

おでん  先日の残り物です

アジ南蛮 購入品です

〆はカレーライス(レトルトのカレーを使用)




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