(今日は大阪でも時々雪がちらつく寒い中で、少しだけですがテニスをしてきました。引き続いて言葉に関する話題です)
人の呼び方について本名以外で呼ぶ「あだな」があります、特に親しい中では本命よりも「あだな」で呼び合うことの方が多いです・
「あだな」は漢字では「渾名」「綽名」と書きますが、その人に対する愛称や蔑称が定着したものです。
多くの場合、本名/出身地・居住地/身体の特徴/対象に関係する事柄/エピソード/自己紹介の聞き間違などからの付け方が多い様です。
但し、同じ「あだな」でも、「仇名」「徒名」という漢字での場合もあり、これは‟男女関係についての噂や、その他根拠のない悪い噂“などが元になっている場合が多いです。
一方、「あだな」ではなく、「あざな」というのもあります。
漢字では「字(あざな)」と書きますが、元々中国に始まる風習で、男子が元服してつける名なので。20歳になって名のるのが本来のようです。
生まれたとき親がつける本名に対し、字は本人の好みや、目上の者が本人の徳などを考慮したりなどしてつけられ、字ができると本名はあまり使われない。このため、本名は諱(いみな)ともいわれます。
但し、諱は軽々しく用いられることは忌避され、日本に入ってからは「忌み名」と訓じられたようです。)
中国では一般的だったようで、有名な所では項羽(諱は籍)、諸葛孔明(諱は亮)、司馬仲達(諱は懿)、白楽天(諱は居易)、蔣介石(諱は中正)などがあります。
我が国では、元服する年齢が一定しないので、字を名のる時期も一定していませんが、諱が長い場合や、僧侶/文人などに字が使われるケースが多いが、現在でも 皇族などでは一般的に行われているようです。
まあ、「あだな」はあっても、「あざな」がないのが一般人でしょう。
また、地名に「大字(おおあざ)」とか「字(あざ)」が付く場合があります。この中国の「あざな」に由来しているように思われるのですが、はっきりとチェックできませんでした。(まさ)
<この項はWIKIPEDIAなどを参考にしました>