gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

からぼけ紀行

2010-10-31 20:43:35 | 俳句
大きな花梨の実
昨日台風の中を訪れた「関口芭蕉庵」で頂いた
からぼけ・唐木瓜とは花梨の別称ですって

俳人なら一度は詣でているであろう聖地のひとつだが、私は初めて
ここが東京都心かとおもうほど、適当に手を入れた林(庭)の客は私たち4人
4人とは、良雨さん、ヨシヱさん、木造さんと私
そう 東京で俳句王国の同窓会を行ったのだ

予定は2カ月前に決めていたし、特にヨシヱさんは北海道からの参加だから
気まぐれな台風ごときで中止にはならない 俳人魂ここにありってところ

10時に神田小川町の良雨さんのオフィスに集合し(良雨さんは先日亡くなられた皆川盤水「春耕」の編集長)
良雨さんの車で関口芭蕉庵と田端大龍寺の子規の墓所を吟行

昆虫と草花に詳し~い劇画家の木造さんが、芭蕉庵の庭の生き物を細かく教えてくださる
最近「いもむし図鑑」なるものを入手したと嬉しそう
ヨシヱさんは北海道にない数々の草花に歓声を上げ雨なんて何のその

庭を散々歩きまわって 東屋というには立派な休憩所で一休み、
ちょうど応対に出てきた管理人さんが今朝取れた庭の花梨をくださると言う
一番遠い、ヨシ江さんがもらうことになった
生花梨を見るのは初めてというヨシヱさんは、北海道に持ち帰って、家族に見せる」と大はしゃぎ 
私たちも、その姿を微笑ましく見ていた

すると管理人さんは、「皆さんどうぞ。ちょうど4つありますから」
思いがけず由緒正しき芭蕉庵の花梨がおみやげになった
匂いを嗅いだり、艶を確かめたり、花梨酒にするとか、化粧水にするとか、それぞれが花梨を撫でまわして鞄にしまった

この林には狸の親子が6頭住んでいるんですよ
きのうは揃って出てきたけど、今日は来ないねえ って管理人さんはきのう撮った携帯の写真を見せてくれた
けっこう立派な狸たちだった

関口芭蕉庵 所有・運営・管理は講談社 入場無料 
事前に申し込めば 句会場も貸してもらえる 午後3時間6000円 20人程度

コメント
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