素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

ヒッチ良い女だな。あそこで戻ってくるなんて

2014年07月14日 20時27分35秒 | 日記
今月の巨人ですが。

先月ちょっとつなぎの話っぽく、感想書きづらかったんでサボりましたが。
先月の前フリで、今月なかなか重い展開が来て面白かったです。

先月、敵兵を前にして銃の引き金を引くかどうかで迷っていたジャンですけど。
ジャンの代わりにアルミンが引き金を引いたようで。

初めての殺人で、嘔吐していたアルミン。
元々荒事が特異な子じゃないですけどさ。

ボコボコにされてはいつくばっても、自分の意見を曲げなかったり。
失敗したら死ぬという状況で、上官の決定に異を唱えたり。

元々根性は座ってて、決断は早い子だからね。
ある意味男らしい。

ジャンはアルミンより恵体だけどさ。
精神面ではアルミンの方が男性的です罠。


今回重いなというか、深いなというか。
面白かったのはリヴァイ兵長の

「何が本当に正しいかなんて俺は言ってない。そんなことは分からないからな」
「お前は本当に間違っていたのか?」

って言葉で。

未来は見えないですもんな。
その判断が絶対的に正しいかどうかなんて、分かるかよ。

今回の件だって、現体制の転覆が成功することにより、人類の滅亡が決定付けられる可能性は絶対無いとは言い切れないわけで。
だって、物事の全体像を正しく理解していると言う保障なんて無いですやん。

ひょっとしたら現体制は、指一本を引っ掛けて、地獄への淵一歩手前でギリギリ踏みとどまった、ベストではないにしろベターな状態なのかもしれない。
ここでさらにベターを目指して、暴れることにより、かろうじて引っかかってた指が外れて奈落に真っ逆さま。

そうならないという保障なんか無いですよね。

だとしたらあそこで全滅しておくのがベストの選択だったわけですが。
もっというと、反乱起こすこと事態やるべきでは無かったというか。

でもさ。
自分で考えることを放棄して「もしかしたら~~~かもしれないから」と、本当は納得してないのに行動起こすの躊躇うってのは。

ただの奴隷根性だよね。

いやさ、別に暴力的にテロを起こすことを肯定しているわけじゃ無くて。
現実でも「~~さんがそういってるから」とか「~~~大学の~~~先生がそういってるから」とか
権威に縋って、自分で考えることを放棄している状況。

身の回りで、ありません?

それは分かったから、お前はどうなのよ。
それで納得しているの?と。

聞いてみたいですね。


ま、偉そうなことを言ってますが、コレを言う以上。
結果が悪く出たときに「騙されていた」とか言うなよと。

テメエで選択しておいて、被害者ヅラはすんな。
必須です罠。

行動には責任が伴いますからね。

その意味が篭ってるんだと思いますわ。
兵長の「お前は本当に間違っていたのか?」って言葉。

あの局面で、自分らが生存して今後も活動を続けるにあたっては、あそこで迷わず撃つべきだったけどさ。
それが人類全体にとって本当に良かったかなんかわかんないんだから。

ひょっとしたらあそこで全滅してしまうのが、人類全体にとっては最良の選択だったのかもしれないわけで。
だとしたら、やっぱ撃つべきでは無かったのかもしれない。

そういう可能性もあるわけで。

「間違っていたのが自分でした。次は必ず撃ちます」といい、自分で考えることを今後放棄しますと知らずに宣言してしまったジャンに、兵長のこの言葉。
安易に「自分の思考は間違っている」とか言うな。正しいのは自分なのかもしれないのだから、と。

で、そこから来るわけですよね。
マルロとヒッチのシーン。
あそこであのまま「今後は迷わない。自分の考えが正しいのかもしれないなんて思わない」状態だったらこの展開は無いわけで。

兵長は「仲間になりたいなんて言ってるが信用できないから却下」と言ったけど、ジャンは「こいつらは信用できる」と直感で判断。
で、一芝居。

多分ね、自分の見込み違いだったら何が何でも二人とも殺す気でいたと思うんですけど。
見込み通りなら強力な味方が入ってくるわけで。

失敗しても大勢に影響が出ない範囲で、プラスアルファな仕事をするのが「有能な働き者」って言うんですよな。

自分の思考が正しいと思い込み、己の権限を超えたことをやって、結果大惨事を起こすのは最低の構成員ですが。
ちょっとした気づきを見逃さず、己の権限の範囲内でより良い結果を出すのは良い構成員ですね。