素振りブログ。

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ブロックチェーンの話。

2018年07月09日 19時43分56秒 | 日記
先日、某所の生放送特番で、ブロックチェーンの可能性の話がありまして。。
「物事の証明」を手軽に、かつ強固に設定できるブロックチェーンを使って何が出来るか。
その話の中で「ブロックチェーンを使えば、例えば映画レンタルや漫画雑誌購入を、秒単位、頁単位で行うことが可能になるかもしれない」ってのが出てて。
今だと映画作品や漫画雑誌を借りたり買ったりする場合、全部買うか、それとも買わないかの2択の決断しかできません。
なので、見たり読んだりした後で「あれ、これ知ってるんだけど」とか「うわ、しょうもねえ」と思っても、金が返ってこない。
でも、ブロックチェーンを使って、視聴や購読の記録を秒単位、頁単位でつければ、見た分だけ、読んだ分だけお金の請求が発生する。
そういう、視聴者読者的にありがたい状況が実現するかもしれない。
そんな話をしてたんですが。

聞いてるときは「だったらヤンキンアワーズ、ドリフだけ読んでその分のお金だけ払うこともできるってことかいな」なんて思って、他に特に何も思わなかったんですけど。

後から

「もしそれが主流になったら、新人漫画家にとって辛く無いか?」

って思いました。
何で?

いや、だってさ。
読んだ分だけお金が発生するスタイルが主流になれば、自然と「読みたい作品だけ読む」読者スタイルが主流になるわけでしょ?
そうなったら、お金払ってまで、面白いかどうか分からないような新人漫画家の作品を読もう、って人、居なくなるんじゃ無いの?
今は「全部買う」しかジャンプやサンデーを読む方法が無いから「読んでも読まなくても払ったお金はもう戻らないなら、ものは試しで新人の漫画もちょっと読んでみるか」という気にもなりやすいですけど、それが「読んだ分だけお金を払う」って方法が主流になってしまったら果たして「新人作家の作品を読む」って気になる読者がどれぐらい居るのか。

ぶっちゃけさ、今私がジャンプで楽しみにしている「鬼滅の刃」なんか、正直もし仮に「読んだ分だけお金を払う」スタイルで購読していたら、多分読んで無いと思うのよね。
絵ェ粗めだし。ぱっと見で「これは読まねば」とは思いにくいと思うんですよ。
ちゃんと読めば面白いのが分かるのですが、新連載時にそれをした理由「読んでも読まなくても払ったお金は変わらない」これがデカかったはずだと思うんですよ。現行、当たり前のことなんだけど。
で、そうなってしまって、新人漫画家が生き残りにくい環境になってしまったら。
漫画家の若手が育たない。そんな環境になってしまうんじゃ?
これ、漫画業界にとってあまりよろしくない状況じゃないですかね?

……読者的に都合の良いことが、必ずしも本当の意味で都合のいいことじゃ無いのかもしれないな。
もしもの話ですが、そんなことを思いました。