素振りブログ。

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恩赦の話。

2019年11月02日 10時24分51秒 | 日記
某所の生放送で恩赦についての話があったんですけど。
世間では恩赦否定派の意見が主流だけど、あえて俺は恩赦を肯定する、みたいな。
うん。言うことに一理あるかなとは思いますけどね。
現行、恩赦あることが前提の法体制で社会が出来上がってるわけだから、そのときの民意で法を捻じ曲げるようなことはよろしくないとか。
恩赦は間違いで逮捕→起訴→有罪コンボを喰らってしまった人への最後の希望だとか。
うん。一理ある。あるけど。

私個人としては、恩赦は不愉快な事態を引き起こすので、恩赦が無い社会の方がいいですね。

罪人の罪が軽減されるのが面白くないのか?と言われると、そうじゃなくて。

死刑囚の最後の希望になるのが不愉快なんですよね。
無論、罪自体は全く何の疑いも無いことが前提ですけど。

オイオイ待てよ。今回の恩赦だって、死刑囚は対象外って言ってただろ。新聞くらい読めよマヌケ。

うん。そういうツッコミが入るのは想定してますよ。
でもね、溺れる者は藁をも掴むといいますし。

未来なんて分からんもんだから、恩赦に死刑囚は対象外とかいいつつも、いざ恩赦が出されたときにミラクルが起きて、死刑が無期懲役に軽減されるのではとか。
思うと思うんですよね。
そういう種類の人間は。

このまま裁判を続ければまず間違いなく死刑判決出るけど、ここで上告せずに罪を確定させれば、ひょっとしたら恩赦が出るかも。
裁判続けるより、そっちを期待した方が生き残りの目があるんでは無いのか。

これをされるとさぁ、慶事が穢されたような気になるんですわ。
そこが激しく不快で。
慶事に伴う恩赦を逆転チャンスにすんな。

実際、確か昭和→平成の代替わりの際に、全く同情の余地も冤罪の余地も無いような死刑囚が恩赦にワンチャンかけて上告を取り下げた例があったと思うので。
当時の基準ではひょっとしたら死刑囚にも恩赦が出るかも、というのはあったのかもしれないですけど、その発想が耐えがたいほど不愉快で。よくそんな手を考えつくなと。
その話を知ったとき、正直反吐が出る思いでした。
(ちなみに結局その死刑囚、恩赦の対象にならずそのまま処刑されちゃったらしい)

今回の代替わりでも、それを狙ってるんじゃ無いかと思えるアクションありましたよな。
よく分からない理由で上告取り下げた死刑案件。

だから、恩赦が無くなる方向で社会が動いてくれるとそういうのが見えなくなるので私としては良いかな。

冤罪の最後の救済措置?
うん。そっちも大問題なのは理解してますけど、そもそも論として冤罪を起こすこと自体が問題だからねぇ。
とはいえ、冤罪ゼロは交通事故ゼロと同じく不可能なのも分かってますけども。

それを考えるとトータルで見るなら、恩赦がある社会の方がひょっとしたら安全なのかもしれませんな。
私は不愉快ですが。