エロゲが男を興奮させるだけの都合のいい話ではないと思わせた作品

昨日の話の続きなんですけど。
「痕」の話ね。

この作品ね、エロ無くても面白いんですわ。
まあ、キャラクターが魅力的だからエロがすごく良くなるんですけどね。

話の筋は、昨日も言ったけど、妙な旧家の話なんですがね。
まあ、昨日よりもっと詳しく言うと、痕は

伝奇+SF

って感じの話で。
ネタバレを恐れずに話をすると、主人公の一族、先祖が宇宙人なんですよね。
どんな宇宙人かというと、サイヤ人みたいな戦闘民族。

で、外見が伝承の鬼に似ていたので単純に「鬼」って言われてた。
主人公の先祖は、鬼の姫と恋に落ちた侍で。
その鬼の姫、一族で無い者にも鬼の力を分け与えることができたらしく。
侍はその姫のおかげで、鬼と同等の力を得て、地球、というか日本に戦闘を愉しむために来襲してきた他の鬼どもを全滅させた。

で、その侍はその地に住み着き、家を構えるのですが。

鬼の力が子孫にも遺伝して。
そのせいで、一族の男は頻繁に若くして死ぬ事例が多発。
（鬼の女は自分の力を制御できる場合が多いのですが、男はそうでないため、大事に至る前に殺処分された）

そのせいで、主人公、物語の舞台になってる土地で起きた殺人事件の濡れ衣を着せられてしまい。
色々と、悲劇が起きるんですよ。

このあたりが、しっかり読ませる書き方になっててですね。
面白かったんです。

自分は美人四姉妹の長女の千鶴さんが好きでしたね。
彼女のシナリオは、一族の女最年長の責任からか。
主人公の殺処分を率先して買って出るので「自分に酔ってんじゃねぇぞ」って誹りを受ける事多かったんですけど。
自分は好きでしたねー。