https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190902-00000034-jij_afp-int
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は2日、バハマに上陸したハリケーン「ドリアン(Dorian)」について、同国各地で「大きな被害」をもたらし、激しく損壊した家屋が1万3000戸に達した恐れがあるとして警鐘を鳴らしている。
【写真】ハリケーン「ドリアン」を捉えた衛星写真
勢力が5段階中最も強い「カテゴリー5」に発達したドリアンは1日、バハマに猛烈な風雨をもたらし、町や家々に大きな被害を与えた。不安定な進路をとりながらドリアンが向かっている米沿岸部では、数十万人に避難指示が出されている。
バハマでの死傷者数は発表されていないものの、IFRCは最大で1万3000戸に甚大な被害が出た可能性を指摘。またアバコ(Abaco)島では、広範囲に及ぶ洪水で井戸に海水が流入した恐れもあるとして警鐘を鳴らしている。
IFRCは今回の災害への初期対応を強化し、約500世帯に緊急のシェルター支援を提供するため、災害救援緊急基金(DREF)の資金25万スイス・フラン(約2700万円)を投入すると発表した。
米国赤十字社(American Red Cross)は、被災する恐れのある地域で暮らす約1900万人に影響が出ると推算しており、被害状況によってはフロリダ、ジョージア、サウスカロライナの3州で計5万人に緊急シェルターが必要になる可能性があるとみている。【