無敗のエース・須崎優衣が金メダル レスリング女子は最多タイの4階級制覇(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
◆東京五輪 レスリング女子50キロ級決勝(7日・幕張メッセAホール) 初出場の須崎(すさき)優衣(早大)が、金メダルを獲得した。決勝でリオ五輪銅メダルの孫亜楠(中国)にテクニカルフォール勝ちした。最軽量級は日本女子が3連覇で、2大会連続の4階級制覇となった。須崎は国際大会76連勝。国際大会に初参戦した2014年から7年無敗を誇るエースが、悲願をかなえた。 1回戦はナムーンツェツェグ・ツォグトオチル(モンゴル)を序盤から圧倒し、10―0でテクニカルフォール勝ち。2回戦はルシアヤミレト・ジェペスグスマン(エクアドル)に10―0、準決勝はマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)を11―0で下した。3試合連続テクニカルフォール勝ちで決勝に駒を進め、「しっかり自分のレスリングを貫いて、強い気持ちを持って、必ず金メダルを取りたい」と意気込んでいた。 今大会の開会式では、NBAプレーヤーの八村塁(ウィザーズ)とともに旗手を務め、計155人の選手団をけん引した。須崎は身長153センチ。身長差50センチの八村と交互に日本国旗を持ち、注目された。 57キロ級・川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)、62キロ級・川井友香子(同)、53キロ級・向田真優(ジェイテクト)に続く須崎の金メダルで、日本女子は1大会最多タイの4階級を制覇。2016年リオ五輪(登坂絵莉、伊調馨、川井梨紗子、土性沙羅)に続く、2大会連続の快挙となった。 須崎の勝利コメントは以下の通り。 「ホントに…もう、ホントに…。いまの自分があるのは、自分にかかわってくれたすべての人のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです。ホントに…もう、夢みたいです」
◆須崎優衣(すさき・ゆい)1999年6月30日、千葉・松戸市生まれ。22歳。早大4年。父の影響で6歳からレスリングを始める。全国中学生選手権と全国中学選抜選手権で3連覇し、中学6冠を達成。中学2年からJOCエリートアカデミーで腕を磨く。世界選手権は17年48キロ級、18年50キロ級金メダル。武器は高速タックル。153センチ。
◆日本女子の五輪最軽量級 初めて公式に採用された2004年アテネ大会以降、日本女子は全6大会でメダルを獲得。04年アテネ、08年北京大会48キロ級は伊調千春がそれぞれ銀メダル。12年ロンドン大会同級は小原日登美、16年リオデジャネイロ大会同級は登坂絵莉が制した。