先日修理したばかりの「UV TOPCOR 50mmF2(B)」を、出来上がったばかりのUVアダプターに付けて午後、散歩に出た。今日はお天気も良く日曜日でもあるため、残り少ない秋の風情を楽しもうと、いつもより人出が多い。
今回は絞れば画質が良くなることは承知の上で、全て開放(F2)で撮影してみた。いろいろな場面での「開放」の画質というものを確認したかった。
木々の葉はいかにも「晩秋」らしく赤く輝いていた。色乗りも思ったより良好で、特に中央部は色の収差もよく抑えられているようでスッキリ鮮明な描写になっている。
画像の周辺に強烈な光源があると、こんな風に綺麗な光輪が発生する。通常、フレアで白く曇ったような画像になるのだが、その割に左側はフレアが掛かっていない(少ない)。これも特徴の一つなのかもしれない。
日陰で全体が薄暗い中、スポットで陽が当たる場所。この時期咲くのはサザンカ(山茶花)だろうか。足場が悪く、しかも最短で手持ち撮影なので、ちょっと手振れ気味だが、黄緑の葉の背景のボケ具合も悪くない。欲を言えば、最短0.6mの撮影距離というのはちょっと残念な所かも知れない。
気の早いイチョウはご覧の通りだが、これからが本格的にというものもある。強烈な日差しのために白い部分は少し潰れ気味だが、イチョウらしい暖か味、黄色の輝きは感じることが出来るのではないだろうか。
こうして見ると、開放でありながら発色はかなり良好で好感が持てる。Web上の先駆者の話しからして、もう少し優しい写りになるのかと思っていたが、そうでもない。解像もしっかりしており申し分ない。勿論、F1.4の開放時のような背景ボケは期待できないものの、それ以外は何等遜色ないものであるように思う。これで、1~2段絞ったら一体どうなるのだろうか。
充分常用出来るレンズである。いやTOPCON侮りがたし。
Body α7Ⅱ/SONY
Lens UV TOPCOR 50mmF2(Black)/TOPCON
Mount Adapter UV Adapter/Original
Filter SKYLIGHT φ49/Kenko
Hood φ49mm Standard Lens(50mmF1.4)用/Pentax