確かに明るいレンズはそれだけで撮影範囲がグッと広がる。EX-P700のWide側7.1mm(33mm/35mm相当)/F2.8に対してXZ-2は6mm(28mm/35mm相当)/F1.8であり、この差は大きい。相まって、最大感度がEX-P700の640に対してXZ-2は12800となれば、状況はかなり変わってくる。勿論、5年という歳月はデジカメにとって大きな革新をもたらす。イメージセンサーの性能向上・規模拡大、裏面照射方式、ミラーレス化、コーティング技術など大きな実用的技術革新がいくつもあった。5年前のものと現在のものを単純に優劣比較するのはいかがなものかと思わないでもない。私のような写真の撮り方では、さほどの違いは無いのでは?と思うかも知れないが、しかし、この差はやはり埋めがたいものがある。
早朝や夕暮れ時の光量の少ない時は圧倒的とも言えるくらい差が出て来るのだ。だからといってレンズは明るければ良いというものでもない。レンズは明るくするほど大口径になり、コンパクトからかけ離れる。コンデジにあって、6mm(28mm/35mm相当)/F1.8というのは絶妙なポイントなのではないだろうか。NikonのP7700もWide側で6mm(28mm/35mm相当)/F2と負けてはいない。しかし、Tele側で42.8mm(200mm/35mm相当)/F4とかなり暗くなる。私の場合Tele側は100mm前後あればよいと思っているので、200mmとするよりもXZ-2の24mm(112mm/35mm相当)/F2.5の方が好ましいのである。
写りの良さのポイントは大方性能の目一杯を使用するよりも、少し抑えた所にある。絞りや感度で言えば一段下げた所が良い。そんな訳だから、公称の最大値をそのまま使用するという訳にはいかない。だからこそ、コンデジのF1.8という明るさは立派なレンズ性能だと言えるのではないだろうか。
この立派なレンズ性能を生かした写真がすぐにも撮れるのかといえば、それはなかなか難しい。しかし、その期待を抱かせることは確かだろう。
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