一昨年(2014年)の秋、初めて実をつけた南天の赤色の玉が12月になり寒さも加わって、いよいよ真っ赤になり雪に映える日を楽しみに待っておりました。何となく毎日見ていると僅かですが赤色の玉の数が少なくなっているような気がするのです。地面に落ちている様子も無く、気のせいかとも思っておりましたが、12月31日キッカリ、遂に一つも無くなってしまいました。
実際にその姿を見たことはありませんが、どうやら鳥が毎日朝早く来て、少しずつ啄ばんでいるようなのです。それ以外には考えられません。そうやって種が運ばれて行くことは自然の理であります。そもそも、この南天も鳥が運んだものであって、自分で植えたものではありません。しかし、南天の雪映えを見ることが出来ないということは甚だ残念なことでした。
季節はめぐり、昨年(2015年)も米粒のような花が咲き、実が付きました。房が大きく花は盛大に咲いたのですが、その花の全てに実が付かず、なんだかまだらになってしまいました。そのためでしょうか、一つ一つの赤い実が前年よりは幾分大きいようです。12月になって今回も鳥の餌になるのかと思って見ておりましたが、31日、今回はどうやら無事でした。
(OLYMPUS XZ-2で撮影)
実の数は多少減っているような気もしますが、正月飾りの地植え南天の出来上がりです。玄関前にひときわ赤く大きな実を付けた南天は、朝日にキラキラと輝いています。このまま、雪の降る日まで持ち応えてくれたら、今度こそ雪映えの南天を見ることが出来るかもしれません。
江戸時代、人々が寒さに耐えながらも障子を開け放し、庭の片隅に植えた南天の緑の葉と赤い実が雪の白さに映える様子を見て、やがて来る春を感じる様子が、何だかひどく懐かしく思われるのです。
2016/01/09後日談
正月明けの5日、正月飾りも外そうかという頃、ふと南天を見ると実が一つもありませんでした。どうやら、朝早く鳥がキレイサッパリ片付けてくれたようです。今年は、忘れてくれたのかと思ったのですが、餌の在り処は重要ですからね。忘れる訳もありません。
今年は何かしら網を被せるとか、対策を考えたいと思いますが、でもそれって見た目格好悪いですよね。何かよい対策はないものでしょうか。
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