Tokyo Walker

諸事探訪

12月のある晴れた日に

2019年12月20日 17時43分06秒 | 旅行

 2019年12月20日、久々に天気よく日差しが暖かい。東北、北海道では雪が舞っているらしいが。
 午後、日差しがあるうちにちょっと散歩に出かけてみた。木々の多くは既に葉が無く、常緑だけが黒々と影を作っていた。これは柿の木なのだが、葉が無ければ何の木だか解らない。例年、鳥の餌になっているのだが、今年は実の数が少なかったようで、既に1つも残っていない。

 

SONY α7Ⅱ/Super-Multi-Coated TAKUMAR 55mmF1.8

  旭光学、或いはASAHI PENTAXでベストセラーのカメラ「SP」の標準レンズで、トリウムレンズ使用の後期より以前(1964年)のものらしい。55年も昔のレンズだという違和感は全く無くて、ごく普通に使えている。「Super-Multi-Coated」というのは、どのくらい「Super」なのかというと7層のコーティングが施してあるらしい。「発色がよく、逆光耐性も向上」というのが売りだが、その効果のほどはなかなかつかみ難い。しかし、とにかく悪くはない。

 最短距離は55mmというものもある中で45mmは悪くない。この10cmというのは大きい。今時咲くのは山茶花か野生の寒椿か。色合いはどうかと思って近接撮影もやってみた。ちょっと逆光気味なのだが、やわらかい優しい色合いで撮れている。花を撮るには意外と適しているレンズなのかもしれない。

 SONY α7Ⅱ/Super-Multi-Coated TAKUMAR 55mmF1.8

  このレンズのマウントはM42というネジ式で、α7Ⅱで使うには変換アダプターが必要になるが、FUJINONで使ったK&F CONCEPTの「KF-42E2」がそのまま使用できる。例によって無限遠点を確認してみたが、やはりオーバーインフになっている。フォーカス環の表示面で∞マークから2mmほど手前にピントの合うポイントがある。無限遠点ということでフォーカス環の表示をあてにして∞マークに合わせて撮るというのは要注意だ。無限遠点とは言えファインダーでしっかり確認するというのがこの手のレンズのクラシカルな所である。

SONY α7Ⅱ/Super-Multi-Coated TAKUMAR 55mmF1.8

  逆光を利用して、ボケにも挑戦してみた。手前の「草」にピントを持ってきたつもりだが、風で動くのと同時に手持ちなので、捕まえるのがなかなか難しい。右手の6角玉ボケは緑の草の葉が光を受けて光っているところで、一種の点光源になっている。絞りは解放から一段絞ったところで、玉ボケをファインダーで確認して撮っているが、細かいところまでは解らない。もう一段絞ると、もっときれいな玉ボケが出るかもしれないが、背景がうるさくなってこの透明感が失われてしまうだろう。



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