スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

冬風情の金沢

2015-12-23 07:55:10 | 旅 ~国内

又々、金沢に来てしまいました。世界で最も美しい駅の一つに

選定された金沢駅。平成17年、北陸新幹線延伸を見越した

駅周辺整備事業の進捗によって、東口(兼六園口)正面に

巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」と木製の「鼓門」が完成した。

ライトアップされた門とドームは本当に美しかった。

ドーム内には大きなボンボリが幾つも下がっていた。光はボンヤリと

控え目で古都金沢にピッタリだ。これを見ても、この街には

永く受け継がれている文化があることを感じる。

駅前ビル内に入っている回転寿し「もりもり寿し」に又、入った。

近江町店より利便性が良い為か、約1時間待ちの長蛇の列。

ちょっと違った視点で撮った2枚。金沢の回転寿しは決して

侮るなかれだ。(2014-4-28付 ブログ参照)

金沢駅前のビル「金沢フォーラス」。ここのビルのエレベーターの

ステッチは本体から独立して、瞬間どうなっているの?と

戸惑ってしまう。こんなエレベーター初めて見た。

金沢コンコースは北陸新幹線開業に合わせてリニューアルされた。

鼓門をモチーフに門型柱12対24本にデジタルサイネージが取り付けられた。

それだけではなく、柱は能登ヒバのパネルが用いられ木の香りが漂い、

そしてその中に美術館級の伝統工芸品24点を展示している。

ではその一部を紹介します。

 

この加賀象嵌作品は、重要無形文化財「彫金」保持者・中川衛作です。

加賀象嵌は、江戸時代初期頃、京都より名工を招き装剣技法の開発から

始まったとされている。黒を基調に金色の板を重ねたリズム感あふれる構成だ。

この九谷焼作品は、日本工芸会正会員・四代徳田八十吉作です。

九谷焼は、明暦年間(1655~57)を発祥としている。素朴の中にも

豪放さが際だつ「古九谷」に始まり、現代においても日本を代表する

色絵磁器として発展し続けている。他にも山中漆器、金沢漆器、輪島塗、

珠洲焼、木工芸など作品が柱を格調高いものにしている。

こんな工夫により、金沢駅は新幹線時代に対応した素晴らしいコンコースとなった。

早朝6:30AM頃の兼六園。蓮池門からだけ無料で入れる。

園内では地元の人と思われる人々が全員「おはようございます」と

声を掛けてくれて、実に清々しい。

30分程経て、空も明るくなって来た。有名な徽軫灯籠と虹橋の前には

観光客と思われる人が思い思いシャッターを切っていた。

AM6:32卯辰山方面の空が白々と明けて来てなんと気持ちが

いいのだろう。早起きは三文の徳とはよく言ったものだ。

金沢の冬の風物詩、「雪吊(ゆきつり)」。雪吊は冬、雪が付着することで、

樹木の枝が折れないように縄で枝を保持すること。

金沢の兼六園が代表的であまりにも有名だ。しかし、兼六園だけでなく

一般の家の木、又小さな街路樹まで雪吊をしてあるのは知らなかった。

兼六園の名は「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の六勝を兼備するとの意味。

こんな趣旨からだろう、回遊の道の竹垣には竹に模したライトがあるのには感心した。

早朝散歩で兼六園から武家屋敷まで約15分歩いてみたが

途中に通った「石川県政記念しいのき迎賓館」。大正時代に建てられた旧県庁舎だ。

国指定重要文化財を活用した「石川四高記念館」と「石川近代文学館」。

旧制四高は現在の金沢大学で、友人が旧制高校の寮歌に憧れて

金沢大に入学したのを思い出した。

これも金沢の冬の風物詩の1つ「武家屋敷の薦掛け」。これは

雪から土塀を保護するもので、浸透した水分の氷結による損傷や、

付着した積雪による土の剥がれを防ぐもので、行った前日に

掛け終ったとのこと。翌年3月迄、続く。

2014‐4‐25付ブログに続いて、今や観光客でごった返している

「近江町市場」。あまりの人気に色々トラブルがおきているらしい。

すっかり高級魚となってしまった「のどくろ」(赤むつ)。そして

冬はなんといっても、「加能カニ」(ズワイガニ)。この時期各店はカニ一色だ。

観光客で賑わう東茶屋街。そして夕方になると静けさを取り戻した茶屋街。

群青色の空とボンヤリ灯された光が美しい一枚となった。納得の写真です。

ドンヨリした北陸の空、荒れた日本海の波、やはり冬の東尋坊は

他の季節とは全く表情がちがう。どちらかというと「らしい」のは

観光客には厳しいが冬の東尋坊だと思う。(2014‐7‐10付ブログ参照)