記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

三池崇史監督「土竜の唄」

2014-02-23 18:35:23 | マ行
いやぁ笑った笑った。

前回映画館で観たのが「永遠の0」だったので、今回余計に気楽に観れた、というか。何と言うか。
三池崇史監督、宮藤官九郎脚本の「土竜の唄」。久しぶりに何も考えずに楽しめる映画を観た気がします。
笑いあり涙ありエロスあり。エロスいいねぇエロス。生田斗真くんの裸にときめいた。
斗真くんに「セックスさせろ!」って言われたら二つ返事でOK出しちゃいますよね常識的に考えて。

皆さん非常にキャラ立ちしているので観てて超楽しい。パピヨンマジイケメンのおっさんだぜ。惚れた。
義兄弟やら相棒やら、盃交わして何やかや。任侠の世界って実際厳しい世界だろうけど胸ときめくのは、元から「お前の背中は俺が守る!」みたいな関係が好きだからであって。思わず萌えすぎて(そして燃えすぎて)背筋がゾクゾク。
男が惚れる男ってかっこいい。顔じゃなくて生き様に。その意味でパピヨンマジイケメン。
(でもパピヨンって評される人って変態やら変人しかいない気がするなぁ…なんでだろ。)
吹越満の警官姿も良かったなぁ。上地は途中までわからなかった。イメージが違いすぎてなんだけど、あのキャラは嫌いじゃない。

蛇足
あっきーにゃがいた。あっきーにゃ可愛い。けれどもあの映画で一番可愛かったのは犬かきする沢山の犬たちだと思う。

デイヴ・マッキーン監督「ミラーマスク」

2013-11-18 23:14:54 | マ行
久しぶりの投稿。

デイヴ・マッキーン監督「ミラーマスク」。
女の子同士で観て、観終わった後にクスッとしたくなるような映画。
主人公の女の子ヘレナが夢の世界に迷い込んで大冒険!みたいな感じ。この夢の世界が癖になるんだよね。グロテスクで、でもどこか愛らしい。夢って楽しいだけじゃないよね、ってことなのか。女の子の深層心理の表現か。
この映画のラストシーンは大好きだ。私の好きなタイプのラストだ。暖かい笑みがこぼれるラスト。ほっこりした気分になりたい時にもう一度観たい。
アンティークとスチームパンクがかみ合ったような世界観を彩る不思議な生き物たち。あの世界観であと3本は話が作れるね。
そして、音楽が良い。サックス他木管楽器の暖かみのある音が異国情緒あふれる不思議なハーモニーを奏でるのです。この映画のサントラないのかしら。欲しい。
特に、ヘレナが囚われた後のシーン。ここが素敵。パペットたちの歌声がまた温もりと癒しを運んでくるようで、でもパペットたちは機械なんですよ。このアンバランスな映像と音楽の組み合わせがもう最高だよね。あの場面だけ繰り返し観てもいい。

疲れて荒んだ心に丁度良い映画だったかも。今日は幸せな気分で眠れそうだ。

クリストファー・ノーラン監督「メメント」

2013-07-28 20:26:21 | マ行
大人って、汚い。

クリストファー・ノーラン監督「メメント」
有名な映画なので見た人の方が多いはず(な気がする)。
10分しか記憶を保てない主人公の行動を遡るように映画は進む。
(この「遡るように」という部分が非常に新鮮で面白かった)

10分間の記憶を記録し辿りながら、妻を殺した犯人に復讐しようとする主人公。
その主人公の記憶と現在が交錯しながら、真相に近づいていく。

で、どうして「大人って、汚い」となるのか。
誰も自分のことしか考えてないんですもん。
そもそも「復讐」って、自分を満足させるためのものだから、出発点からして自分本位だよね。むしろそこが清々しい。そんな映画。逆にすっきりするよね。
10分しか記憶が持たないっていうんなら、そこは利用するしかないよね。
釈然としないけど、よくわかるって感じ。変だけど。

映画についてこれ以上話をするとネタバレになるので、ほどほどにする。
面白い。面白いけど、この映画の情報を処理するには私の頭は単純だったようで、恥ずかしながら途中でよくわからなくなってきた。
主人公が保険の調査員(話はそれるけど、保険の調査員って聞くと「マスターキートン」を思い出す)時代に担当した人の話と、主人公を手助けしてたはずの女性の話についてはわかったんだけどなー。こういう「最後にすべての謎が解ける」ような映画を、一人で解決できるようになりたい。

蛇足
ガイ・ピアースの肉体美は必見。
体中にメモを残す(というか彫る)ので、メモの確認をする=脱ぐ。
細マッチョって、いいよね。

アラン・シャバ監督「ミッション・クレオパトラ」

2013-07-15 23:04:38 | マ行
今度は絶対に英語の映画を借りてくる。今回もフランス語だった。

アラン・シャバ監督「ミッション・クレオパトラ」を観ました。
紀元前のエジプト。クレオパトラとシーザーの意地の張り合いの結果
3ヶ月で城を建てろと命じられた主人公。
無論3ヶ月で建てられるわけはないので、魔法の力を借りようと、
魔法の薬を作れるというガリア人に助けを求めて…と書くと、ファンタジーっぽい
感じがするんだけどね。けどね!
ファンタジーはファンタジーでも、相当くだらないぞこれ!
「くっだらねーwwwww」と思わず叫んじまったぜ!

やたらと舞台背景衣装に力が入ってるからか、余計にくだらなさが目立つ。それがこの映画の良いところなんだよ、きっと。
いろんな映画のパロディがちりばめられてんだろうけど、まだ映画の知識に乏しい身としては、酔拳とスターウォーズしかわからんかった。あとはところどころにちりばめられたメタ発言。
この監督は何がしたくてこの映画を作ったんだろう。そこが謎でならない。
フランス人が思い描くエジプトを映像化するとこうなる…とか?
いやまさか。そんなわけはあるまい。

蛇足。
クレオパトラの衣装が、ミラノコレクションとかパリコレとかそんな感じ。
時代の最先端を行きすぎて凡人にはよくわからないような(でもきっとこれが「おしゃれ」とか「スタイリッシュ」なんだろう)格好だった。嫌いじゃないけど。

スペンサー・サッサ-監督「メタルヘッド」

2013-05-19 15:52:25 | マ行
ヘッシャーはイケメン。

スペンサー・サッサ-監督「メタルヘッド」を観ました。
もちろんこれは邦題で、原題は「Hesher」。この映画の主人公の名前です。
主要登場人物は3人。ヘッシャーと、ヘッシャーに絡まれる男の子TJと、TJの父親。

このヘッシャーが癖のある奴なんだよ。ステージ上でギターをアンプに叩きつけて壊しちゃうタイプのロッカーなんだよ。
映画でも、車にガソリンぶっかけて放火、とか、パトカーにダイナマイト投げつける、とか、あんた過激すぎるよ!
そんな男に絡まれるかわいそうなTJ。TJも苛められっ子ぽい顔してるしねー。現にいじめっ子に絡まれてるしねー。(その絡み方も「俺のをしゃぶれよ!」とか「消臭剤食えよ!」とか斜め上な気がするのは私だけでしょうか。)

このTJの家っていうのが、自動車事故で母親を亡くして、TJはもちろんパパンも意気消沈。TJは行きたくもない被害者の会に連れて行かれ、おばあちゃん(このおばあちゃん可愛かった!)は家の中の暗ーい空気を何とかしたいけど何ともできず…。その空気をぶっ壊したのがヘッシャーなんだよな。
このヘッシャー、おばあちゃんには優しい。とても優しい。大麻(薬用)入り水煙草吸わせてたけど、散歩に付き合おうとしたり、おばあちゃんの世間話に付き合ったり。
いい奴なんだよ、ヘッシャーって。
映画のラストでとても心温まる話をヘッシャーがするんだけど、そのたとえに使ったのが「玉」と「竿」って!温まるものも温まらないよ!( ;∀;) イイハナシダナー…?ってなるよ!
あ、でも良い映画です。これは観た方が良いです。オチも大好きです。
「Hesher was HERE!」を「ヘッシャー、ここにありき!」って訳するのもいいなぁ。

いつもの蛇足。
ナタリー・ポートマンが出てますが、「ブラックスワン」の印象が強くて、金髪ちょいださ眼鏡のお姉ちゃんがナタリー・ポートマンと気づくのにちょっと時間がかかりました。
ヘッシャー役の兄ちゃんがイケメンだなぁと思ってググってみたら、この前観た「リンカーン」のリンカーンJr.(お兄ちゃんの方)じゃないですかやだー!気付かなかったぜ!