記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

デヴィット・ヴェント監督「帰ってきたヒトラー」

2018-01-23 22:10:51 | カ行
毒たっぷりのコメディだった。最初の5分で腹筋が持ってかれた。

デヴィット・ヴェント監督「帰ってきたヒトラー」
ヒラコーがよくネタにする某独裁者が現代ドイツに蘇ったら…という話。

現代人はもちろん彼が本物とは思っていないし、彼はもちろん彼でしかないし、その食い違いが面白い、が。
これ紹介には「コメディ」ってあったけど、コメディにしては風刺というか毒が効きすぎているような気がしないでもない。
ヒトラー賛美ととられても確かにおかしくはなさそう。

そう思えるくらいに、まともなこと言っているんですよね。多分当時のドイツ国民だったら自分も支持していただろう、と思わずにはいられないほど。
街の人たちが思ったよりフランクだなと思ったら、エキストラじゃなくて本当に街の人たちの中に入り込んで撮影しているのね。
まさか本当に本物がよみがえったと思った人はいなかったろうけど、皆動画撮るし写真撮るし人気者なのね。
もっとドイツの人たちはこの手のネタに対してピリピリしているもんだと思ったわ。

笑えるってよりも考えさせられる面の方が多い気がする。

蛇足
ゴス女クレマイヤー嬢がかわいかった。