記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ギルモロ・デル・トロ監督「パンズ・ラビリンス」

2013-06-24 20:03:32 | ハ行
全編スペイン語!困った\(^o^)/

ギルモロ・デル・トロ監督「パンズ・ラビリンス」。
「大人のダークファンタジー」ということでしたが、まさにその通り。
見応えのあるファンタジーでした。

舞台は第二次世界大戦最中のスペイン。レジスタンスと軍の衝突最前線に行くことになった主人公オフェリア。
読書大好きな夢見る少女。でも大人の手のひらくらいの大きさがあるバッタみたいな虫を見て、「妖精がいたの!」というのはフィルターかかりすぎだと思うぞ。

最前線の基地の隣に遺跡があって、その遺跡に魅かれるように入っていって、そこで出会った山の神パンがオフェリアに告げた衝撃の事実とは…!と、ここまでがプロローグ。

あとはお決まりの冒険なんだけど、常に異世界にいるような感じじゃなくて、現実と異世界が錯綜しながら物語は進んでいきます。
もしかしたらオフェリアの想像の世界なのかもしれない。オフェリアにとって現実はそれほど辛いものだったんですよ本当に。義理のパパンは冷たいし(息子age娘sageのがっちがちの軍人)、頼れる存在であるはずのママンは臨月で苦しんでるし、オフェリアに優しいメルセデスは軍の基地で働きつつレジスタンスの手助けをするというギリギリ綱渡り状態だし。
最後はハッピーエンド、なんだろうな。ぶっちゃけオフェリアは死んじゃうんですが(超ネタバレ!)、あのラストはあのストーリー的にあれしか考えられない。輪廻転生、ブッディズム的な雰囲気すらある。
彼女、オフェリアを待ち受ける未来を考えると、あの展開が彼女にとっても最善だったのではないか、とすら思える。そんな展開だった。
この映画は映画館で観たかったなぁ。


蛇足。長いよ!
“ダーク”ってつくぐらいだから、若干気持ち悪い表現があったりするんだけど、それよりもこの映画観てて痛いシーンが多い。
怖いのも嫌いだが痛いシーンもダメなんだよ。痛みを想像しちゃう。
治療のためとはいえ足を鋸で切るわ、頬をナイフで切られて口裂け状態になるわ。そしてその口を自分で縫うんだぜ!痛い痛い痛い!
口を縫った後お酒を飲んで痛みで顔をしかめてたけど、そりゃ痛いだろ!絶対痛いって!見てて「ふえぇ…」ってなったわ!

この映画はまた観たい。

コメントを投稿