(1)【コレクション 5】
きのうの吉野作造の写真、いいでしょう?
それから、吉野の同郷人に三浦篤(明治21〔1888〕年1月3日生)がいます。この人は戦前に宮内事務官になった人ですから、関心があるという人もあるでしょう。追加しておきます。
(2)きょう紹介するのは、映画『人生案内』のパンフレットです。
この映画は、ソ連最初のトーキー映画として製作され、1931年6月11日にモスクワで封切され、東京では神田にあった岩波ホールで1975年5月1日~31日まで1ヶ月間上映されました。
タイトルの『人生案内』は、直訳すると、「人生への優待券」ないし「人生への無料入場券」
というような意味です。
写真上がセルゲーエフ役のニコライ・バターロフ、下がムスターファ役のイワン・クィルラです。
(3)映画の内容は、1917年革命から6年した23年ころのロシアにいた浮浪児の救済と挫折を取り上げたものです。
政府は、社会児童保護委員会を組織して浮浪児の一斉収容を図りますが、脱走を図る少年が後を絶ちません。そこで、セルゲーエフは修道院を改築して自治工場を設営し、ムスターファたちを働かせます。彼らは、靴やカバンの生産に喜びを感じ立ち直っていきますが、春期の川の氾濫のために鉄道輸送が泊まり、原料が届かなくなり、挫折させられます。
そこでセルゲーエフはモスクワに飛んで、今度は原料輸送を可能にする鉄道建設工事の仕事を持ち帰ってきました。ムスターファらは再び活気づきますが、そのころ、自治工場に仲間を奪われたかつての仲間が工事現場に怪しい酒場を儲けて、巻き返しを図ります。
・・・・最後の場面は涙涙なので、機会がありましたら、逃さずぜひご覧ください。
(4)著作権のことが気になりますが、その労働に関わって主題歌が出てきます。簡単なメロディーですから、聴く機会があれば、一遍で覚えられます。力強い良い歌です。
(5)私この映画をドイツでも見たように記憶しています。
また、どこでご覧になったのか訊きませんでしたが、恩師の宇佐美誠次郎先生もこの映画のことをよくご存じで、お宅へ伺った際に話題になって驚き、嬉しかったことを思い出します。
(6)このパンフレットの魅力は、多数の人が推薦の執筆をされていることです。お見せできなくて残念ですが、筆者とタイトルを書いておきます。
1.ニコライ・えっク 人生案内・40周年!
2.岩崎 昶 作品研究『人生案内』 ーПутевка в жизньー
ー注.Путевка〔プチョーフカ〕=優待券、無料入場券
в〔ブ〕=~への / жизнь〔ジーズニ〕=人生・生活
3.新藤兼人 『人生案内』のシナリオについて ー無声映画には詩があったー
4.淀川長治 わが感激の追憶…『人生案内』
5.真下信一 ヒューマニズムの絶唱 ―「人生案内」のこと―
6.丸木正臣 『人生案内観て観て
7.古在由重 『人生案内』・・・人間への讃歌
8. 矢川徳光 ほんものの人間になれ!・・・「人生案内」の意味
すごいですね。いい時代でした。
調子がつかめるまで、しばらくこの調子でやってみます。
(7)きょう、公園で歓迎され、だいぶ話しました。ポーズも取ってくれました。
(8)散歩から帰ると、来訪者がありました。
何語を話せばよいかと考えているうちに、帰ってしまいました。
腹が透けて見えていましたから、怪しい人ではないようです。
(9)西の空
あしたは弁当食べに出られそうかな?
では。
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