桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

『炭焼き4日目』

2014年12月07日 17時04分13秒 | 活動報告

いよいよ本格的な山陰の冬天気、グズグズして掴みどころはない。雨の止み間をみて

かを始めようとすると、それを待っていたかのように降らしものが現れてくる。今日も

朝からそんな一日だった。

窯は順調に炭化に向けて直走り。昼過ぎに窯の温度は245℃を超えて煙突から出る煙

白や灰色から少し透き通る色に変わってきた。木酢液の採取はほぼ終わりの時期だ

が、それでも未だポタリポタリと出続けている。夕方に260℃だが未だ煙が出ているし煙

出口付近の色が白くなっていないことから、もう一晩越させ明朝に籠めることにしたい

と師匠の言。クライマックスは明日になる予定。

 何より大事な記録データ


『炭焼き3日目』

2014年12月06日 17時09分26秒 | 活動報告

昨晩は随分と冷え込み大雪の予報に構えていたが左程の積雪はなく多少の銀世界と

いったところだった。9時過ぎに出かけてみると枝木に着火したようで焚口が閉鎖され

ていた。温度を記録した板には8時、81℃とある。温度を測ってみると1時間で4℃上昇

85℃を示している。これから上昇ペースは上がっていくので暫くは通風口の調整を

しながらの作業が続く。

 

                            拠点施設の基礎にも積雪


『炭焼き2日目』

2014年12月05日 17時16分16秒 | 活動報告

焚き木は生木を使うが窯、焚口の温度が上がると水分の多いものでも気持ち良く火が付

き、しかも火持ちはいい。昨日に続き未だ窯を温める段階ではあるが午後3時前には

78℃まで上昇して木酢液が元気よく出ていた。

苦労して取り付けた煙突からは勢いのいい煙がモクモクと排出され炭焼きをする者にと

って、この光景はたまらない。

今は亡きあるお婆さんの言葉を思い出す。『何年振りかに奥の田んぼに出かけたら稲穂

のいい匂いがしていた』

自然に近いところでは一寸した事が心に刻まれたり残ったりして、何かが染みついてい

くような気がした。

雪は夕方に屋根を白くしている。明朝は雪を被る炭窯これまた風流な事。

                  ○印 木酢液取り出し口

               木酢液が出てくる様子

            移設完了のプレハブ倉庫


『炭焼き1日目』

2014年12月04日 17時13分00秒 | 活動報告

昨夕に火入れをした窯の焚口で火を焚き続け窯の内部温度を上げていく過程だから、

炭焼き2日目といえど図柄的には味気ないもの。午後、窯を覗いてみたがジトジトと冷

たい雨の中に煙が流れていた。窯に火は入っているが焚口のところに行かないと暖を取

ることはできないが、ここにいると外が幾ら寒くても温かさを感じる。

焚口には先に来た人が入れた焚き木がしっかりと残っており当分はこのままでよさそう

だった。煙突にはわら細工の蓋が置かれ煙を外に逃がすが温度は逃げないようにしてあ

る。窯の温度が80℃近くなるまでしばらくはゆっくりした時間を過ごすことになる。


『窯立て』

2014年12月03日 17時59分33秒 | 活動報告

新しい窯になってから2度の炭焼きをしたが何れも今年の春先に調達していた炭木だっ

た為、乾燥が進み本来の木炭より質の劣るものに仕上がっていた。今回は過日倒伐した

楢の木だから、実質この窯での初仕事と言っても差支えない。

新窯造り、炭小屋建設、倉庫移設などで鈍っていた炭焼き精神がようやく目覚め本業の

シーズンイン。ところが薪割をしていて機械が駄々をこねJAの技術者のお世話になる。

寒い中の作業だったが最後は窯に火を入れ温かい心で解散する。

                      炭木を立てていく

          窯の入口近くまで炭木を立て上に枝を詰める

            薪割機故障につき昔ながらの風景