桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

炭焼き5日目、最終工程

2016年02月14日 17時42分49秒 | 活動報告

全国的に天気が悪く特に北日本では大荒れになると注意を呼びかけられていた。

幸い、当地では雨に降られるくらいの事で然したる困りごとはなく済んだが明日から

は雪だるま・・・本当かいな

さて、本業の窯は朝6時で245℃と良いペースになり11時で295℃、これで夕方まで

に籠める目途がつきほっとする。16時に350℃、通風口を止め窯内部のガスを燃焼

させる。すると面白い現象が起きる。小屋内部の煙突は見た目には何も出ていない

が外の煙突からは蒸気のような白いものが大量に出てくる。

内部の煙突の離れた所に手をかざすとシットリと湿気を感じ、そこより温度の低い所

に持って行くと湯気のように蒸発するのが見える。30分ほどでガス抜き行程を終えて

煙突の取り外し閉鎖を行い、焚口に目塗りをして今回の炭焼き作業を終えた。

次回は18日に材料の調達が予定されている。

   11時頃は煙が多い

   14時 少し煙の量が減る

   16時通風口を閉鎖時煙突から何も出ていないように見える

   同時刻、煙突からは蒸気と思われる白い煙上のものが出てくる

   煙突を抜いて閉鎖


炭焼き4日目、200℃目指して

2016年02月13日 16時28分51秒 | 活動報告

昨日までは80℃台のキープに主眼をおいてきたが明日には籠められるようにするた

めには夕方ごろに200℃近辺まで上昇させておく、として煙突の出口調整を小まめに

行う。

煙突の上にある木酢液を採取するフードの内側にタール状のものが付着しているため

採取用の溝に入らずポタポタと頭やら手に落ちてくる。その匂いは結構強いので家に

帰ってもツーンと匂う。タールは温まっていないと固形になり硬くて扱いにくいので温ま

っている時に掃除をせざるを得ない。つまり、木酢液が落ちてくるところに手を突っ込ん

での作業だから手は勿論、袖口も黒く汚れて・・・・家に帰ると叱られる。

それでも掃除のお陰で落ちてくる水滴状の液は極少になり安心して作業ができるように

なった。

希望的な予定では明日の夕方までに籠めてしまうこと。


炭焼き3日目、80℃キープ

2016年02月12日 18時06分56秒 | 活動報告

昨日17時に75℃を確認、19時にチェックに行かれた先輩が温度を測ったら72℃まで

低下していたので少し追加し追焚きしたら復活したとのこと。そのお陰もあり今日は順

調に推移、最終の17時は120℃まで上昇した。

急激な上昇を避けるため通風口、煙突の調節をしながら点火後の3晩越しを目指して

いる。昨日は風が煙突出口にまともに当たっていたため、出るべき煙が小屋内に逆流

していた。そのために窯内部の温度上昇は抑え気味になっていたようだ。

今日は比較的穏やかな風だったのでほぼ終日、煙突からの排煙が続いていた。

   木酢液の出方も煙も順調


放射冷却

2016年02月11日 17時17分47秒 | 活動報告

夜が明けて鶏が一しきり鳴いた後にようやく床から抜け出す横着者が障子を開け

外を見ると屋根の北側は真っ白になっていた。空と言えば雲一つない真っ青、外

に出ると相当、寒いだろうと思わせる典型的な放射冷却の風景。

昨日立てた窯は一晩越して、早朝には先輩が様子を見に行って貰っているので、

手代の私はゆっくりと朝ご飯を食べた後に出勤する結構な身分。

最近は窯立て翌日に炭木に着火、焚口閉鎖のパターンが続いている。

今回は結果的には焚口閉鎖を明日に持ち越すことになった。温度は朝方で65℃、

昼過ぎ75℃、夕方77℃だから枝木への点火は大丈夫だと思われる。昼間は風が

煙突の口に向けて吹き込んだ関係で煙が小屋内に逆流し喉が痛くなるやら涙は出

るし大変だったが風邪が落ちた夕方には平穏な炭小屋になっていた。

     霜で真っ白の枯草

     すがすがしい風景


窯立て

2016年02月10日 17時22分55秒 | 活動報告

久しぶりの晴天の下、準備していた材料を裁断して炭木づくりと合わせて、小丸太、

枝木なども用意する。炭窯と言うと炭木がメインのように思えるが炭木の上に乗せる

枝木や小丸太の役割は大きいし準備もそれなりに要する。

空が青いのは気分が良いだけではなく作業をする上でも随分と手助けになる。炭木

を準備しながらの窯立てだったから火入れは4時頃になった。

明日から窯の子守りが始まる。

次回は材料調達の予定で来週の天気の良さそうな日に実施。