昨日のこと、午後からの伐採現場に向かうとき、道端に小さな土砂崩れでも
あったのだろうか黒い大きめの土嚢袋に詰められ置かれていた。こんな風景
なんの変哲もないありふれたものとこの辺りに住んでいる人は気に留めること
はない。否、東電の原発事故で被害に遭った人以外はというのが正しいだろ
う。ここを通りこの袋を見るたびに浪江町近くや南相馬市などで放射線に汚
染された土壌が黒い土嚢袋に詰められ人家の横や畑脇に積まれていたのを
思い出す。仮だろうが集積場のような所には谷を埋め尽くすほどの袋がうず高
く積まれシートがかけられていた。
写真を撮ろうとしたが物見遊山と受け止められるのがはばかられ、記憶の中に
しか残っていない。
もうすぐ10年になる。被害者は沢山いて今も苦しんでいるのに加害者は一人も
いない不合理なことが放置されたままの法治国家。
黒い土嚢袋を見るたびに原発事故を思い出しては腹を立て、被害に遭われた
方にともに頑張ろうーと、エールを送る。
フレコンバッグと言われる土嚢袋
( 参考文献 http://coffeetime.a.la9.jp/ouendayori5.pdf)