著者 アレックス・ベール
第二次世界大戦の末期、ドイツ・ニュルンベルクのユダヤ人古書店主イザークと家族のもとにポーランド移送の通達が届く。
彼は絶望のなか、レジスタンスに関わっていると聞いた かつての恋人クララを頼るが、
彼女が用意してくれたのはゲシュタポの特別犯罪捜査官アドルフ・ヴァイスマンとしての偽の身分証だった。
イザークは受け渡しの場でヴァイスマンに間違われたまま、
ナチスに接収された城内で起きた女優殺人事件の捜査に臨むことに。
ゲシュタポの深奥部で彼は無事 生き抜き、事件を解明できるのか?
密室物ミステリにしてスパイ小説、冒険小説です。
時代の空気そのものを見事に描きだしてます。
ハラハラドキドキして読みました❣
小説の中で印象に残った言葉…
「あらゆる苦しみのなかで、不確実さほど残酷なものはない」