著者 吉田修一
横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風 変わった依頼が舞い込んだ。
九州を中心にデパートで財をなした有名一族の三代目・豊大から、ある宝石を探してほしいという。
宝石の名は「一万年愛す」。ボナパルト王女も身に着けた25カラット以上のルビーで、時価35億円ともいわれる。
蘭平は長崎の九十九島の一つでおこなわれる、創業者・梅田壮吾の米寿の祝いに訪れることになった。
豊大の両親などの梅田家一族と、元警部の坂巻といった面々と梅田翁を祝うため、豪邸で一夜を過ごすことになった蘭平。
だが その夜、梅田翁は失踪してしまう……。
伝えたい本質はシリアス……「世界中の子供が悲惨な思いをしませんように」
ミステリーかと思ったら最後は壮大なロマンス小説でしたが、面白かったです ☆☆☆