ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。
現在は疎遠になっている2人は、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。
正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、
家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた自身の生きづらさに向きあう力を見いだしていく。
時に軽やかに、時には荘厳に、全編を彩るのはポーランド出身のピアノの詩人、ショパンの名曲の数々。
美しい景観が内包する影の歴史、人の笑顔の裏側にある“リアル・ペイン(本当の痛み)”とは……。