著者 翔田寛(しょうだ・かん)
静岡県北の廃村で、誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨遺体が見つかった。
10年前、静岡県警は誘拐犯に身代金1千万円を奪われ、少女は戻らず、事件は迷宮入りとなっていた。
静岡県警静岡中央署の日下悟警部補が捜査に着手すると、当時は判明し得なかったいくつかの事実が明らかになる。
腎臓に持病を抱えていた被害者の事情、誘拐事件関係者のその後、遺体が見つかった廃村の「子供の泣き声がする」という噂話。
静岡県警は実直な捜査で核心に迫るが、新たな事件が起きて……。
読んでいて楽しい小説ではありませんでしたが、引き込まれるようにイッキ読みしました。