もはや、ホラーのアイコン 貞子。そのまんまタイトルにした割に。
「リング」から20年。どんどん派生して続編が作られ
数年前の「貞子VS伽倻子」がまさかの素晴らしい出来というサプライズがありつつ、の
今回は最初を監督した中田秀夫監督がこのシリーズに帰ってきた
ということで原点回帰を期待し、「リング」で当時、Jホラーを確立したほどの出来栄えを楽しみにしていた
んだけど、、、、
まずキャスト。
病院で働く心理カウンセラー、茉優に池田エライザ。
無駄にイケメン?の若手君が先輩の医者。あまり必要ない。
冒頭で登場、少女の母親に、ともさかりえ。
茉優の弟・かずまに「渇き」でボク役の清水尋也。
WEBマーケティング会社に勤める祐介に塚本高史。
そして、20年前の映画「リング」の冒頭で竹内結子と共に出演していた佐藤仁美。
「貞子を知っている唯一の現代の生き証人」みたいな役割。(←結構大事)
5/10
チャイルドプレイシリーズでいうところの
「リング 貞子の誕生」
とは言っても、最初の「リング」の時に、なぜこの貞子が。というのを軽く説明はしてあるから
本作ではそれを見てない人向けに補足的な説明という感じ。
主演とも言えちゃうくらい、監禁されていた少女がメインになって話は進む。
その割には、貞子との関わりは薄く特に関係性がない。
これを観る前に何回か観てるけど久々に観直しておこーと思い、
「リング」をNetflixで観てから挑んだんだけど、やっぱり当時のビデオを介してというアナログ感とか
呪いのビデオの再生で次々に呪いが連鎖していくっていう恐怖がしっかり描かれていたし
ただ「テレビからお化けが出てくるのが怖い」だけじゃない怖さの演出がしっかりできてたんだよね〜。
映像的にも。
正統派の続編であるはずだけど
その今や誰もが知る「貞子」という名前をわかりやすくタイトルに持ってきただけで
「貞子」の恐怖が伝わりにくい。
一般の人に伝わって、広がっていく「自分のとこにも来るかも」という恐怖感がない。
今回、現代ならではのユーチューバーが再生回数を稼ぐために実際に起こった事故現場に行って映像を撮ってくる
というアホな行為に出る。
そこは今風で、今の時代ビデオは絶滅だし新しい試みでわかるけど、
もうちょっと古典的な恐怖を煽る演出が欲しかったな〜。
というか、あんな風に燃え後そのままマンションの部屋の中残したまんま、立ち入り禁止ってなってるのに
誰でも入れるのおかしいでしょ!
エライザちゃんは少女のこと自分と同じく孤独ってだけであんなに肩入れするのには理由がなさすぎとか
あと、汚れた市松人形を少女に持たせて恐怖を演出するのは古臭いし、人形=怖いって概念
ホラーであるあるだけど人形屋の娘としてはやめていただきたいところです 笑
前半はまぁ良いとして後半がうーんってくらい展開が薄くつまらないのでトータル今ひとつになっちゃった。
心理カウンセラーの茉優が働く病院に、記憶障害の少女が入院してくる。彼女は、1週間前に公営団地で起きた放火事件の犯人・祖父江初子の娘だった。やがて彼女の周りで奇妙な出来事が起こり始める。一方、茉優の弟で動画クリエイターの和真は、心霊動画を狙って、カメラを手に団地の放火現場に潜入し、そのまま消息を絶ってしまう、、、。
貞子 2019年 日本 99min
5月24日より公開中〜