デビルは、いつも
被害妄想のペナントを掲げ
1000万の敵対者達を連れてくる
弱者には相手が大群に見えるのである
そしてデーモンは相手に奇跡という
ダイスを振らせようとするが
絶対 それを相手が振ることは無い
過程が無いモノの価値を知っているからだ
デビルとっては、それはどうでもいい事で
ダイスを振ろうが振るまいが
相手が"自分"を見つけた時点で勝利しているのだから・・
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彼の上着は赤く、
ズボンは青かった
そしてズボンには穴があいていて
槍状ノ黒毛の尾がでている
口から硫黄ノ息をまき散らし
肌は赤黒かった
晴着(上等な服装)をまとい
蹄を靴で隠し
かぎ爪を手袋で隠シ
小さな角を帽子で隠した
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風と潮流と共に
一匹の豚(対象)速やかに
川を流れていく。
デビルは賢シラな顔をして
豚が喉を切るのを眺め
「商業(金儲け)を繁栄させよ」と微笑みを浮かべる
デビルは"独房"をミタ
そしてにんまり嗤ったノハ
地獄の牢獄の改修を思いついたからである
小さく醜いデーモン達の
炎の輪の中で
何故(なにゆえ)
地獄の王はニヤニヤ笑うのか
口が耳まで裂けるほどに
なにゆえ嬉々として服を脱ぐのか
スキップして踊り跳ね
翼をはためかし
身体を横にしてススミ、横目がちに
剣を振り回しながら