一般的見解

　　　　　　　　　　　　　"だが、そうでならなければならない理由はどこにもない"

　人類は酸素と水に富む惑星で進化し
　そこでは、dnaと呼ばれる炭素ベースの物質が
　生命ノ遺伝情報を担うことになった。

我々の立場からするとここ(地球)は温度、水、そして栄養素のパラメータが
ぴったり揃った世界という事になる

　　　　　　　無論 異星人が我々の立場にしばられることはない


極限性微生物は、人類や他の"正常な"生命体を即座に殺して仕舞うような
場所でも生存できる種だ　これらの単細胞生物は超高温の水が噴き出す海底や
温度が氷点をはるかに下回る場所でもみつかっている・・


「無知で狭量な我々は、こういった生物たちを"極限性微生物"と名付けたがこれは
一種の偏見で、正常なのは我々でそれ以外は異常だと言っている様なものだね」

「超高温ノ水のなかで暮らす生き物からすれば、むしろ我々のほうが極限性の生物だろう
何故なら、ずっと低い温度で暮らしているからだ 立場が変わればどちらも同じように
極限性だ。とても冷たい場所に住む生物にも同じことが言える」

彼は、この人間中心的な生物感＝我々にとって正しいものが
他の全てにとっての基準のなることを

# ゴルディロックスの失敗 #と呼ぶ

スチュアートに言わせると「ゴルディロックスと３匹の熊」というおとぎ話の
そもそもの問題は、ゴルディロックスが、赤ちゃん熊用ノお粥を気に入るいっぽうで
父親熊は熱いお粥が大好きで、母親は冷たいお粥で満足している
無論　他の森ではお粥自体がいっさい好まれていない可能性もあるのだ

地球では生命は陸上と水中に存在するが、
巨大なガス惑星では、空高くに生命は存在シ
周囲を渦巻く大気から栄養素を取り込んでいるかもしれない

「大半の異星人は、地球に訪れようという気スラ起こさないだろう
それは我々が中性子星(質量の大きな年老いた恒星)の表面を歩いてみる気になれない
あるいは、ある種の極限性微生物の様に熱湯の中で暮らす気にならないのと同じことだ」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウォーウィック大学数学研究所
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャック・コーハン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イアン・スチュアート