僕は15歳のとき
他人の声が聞こえる様になってしまった
心のなかで喋っている声が聞こえるのだ
要は幻聴というやつである
人の本音が聞こえてくると
それはたいそう醜いもので
人間不信に陥ってしまった
それが原因で初めの高校を辞めてしまう
soop「声が聞こえたのは思春期の初めだけだった」
ファーファ「物質の声が聞こえる女子がいたそうだね」
soop「その人も思春期の時だったそうだよ」
僕は15歳のとき
他人の声が聞こえる様になってしまった
心のなかで喋っている声が聞こえるのだ
要は幻聴というやつである
人の本音が聞こえてくると
それはたいそう醜いもので
人間不信に陥ってしまった
それが原因で初めの高校を辞めてしまう
soop「声が聞こえたのは思春期の初めだけだった」
ファーファ「物質の声が聞こえる女子がいたそうだね」
soop「その人も思春期の時だったそうだよ」
花見小路には中国娘のマッサージ嬢が立っていて
客引きをしていた
木屋町にはスーツを着た女の子が
僕にガールズバーで飲まないか訊いてきた
いまから約8年前の話
祇園のかっぱという居酒屋の前の通りを
東に少し進んだところにあるビルには
大きな犬が鎖で繋がれていて
いつもビルに入る前にその犬と遊んでいた
ラウンジは5階にあって、隣は会員制のコスプレクラブ
同伴する時もあるが大抵一人で
8時から店に入っていた
目当ての女の子がいたわけじゃない
ただ一人で飲むのが嫌だったからだ
ママは僕が自分目当てで来ていると勘違いしていた
ママとは三回映画を観に行った
ラウンジが三時に閉まると女の子を連れて
他の店に行くこともあったが
大抵はガールズバーで飲み直すほうが多かった
ガールズバーで6時まで飲んで
タクシーで家に帰った
仕事を午前中で抜け出して
僕は阪急四条大宮の駅前に立っていた
クルマは100円パーキングに接着して
古い5階建てのビル
エレベータで3階に降りると狭い通路に幾つもの部屋が
付いた場所についた
僕は彼女を呼び出すと
彼女は頬を赤らめ僕を自分の部屋に連れて行った
部屋に着くとあたたかいタオルで足を拭いてくれる
彼女の部屋には小さな化粧台とベッドしかなかった
壁にはアニエスのポスターが貼られていて
いつもグレープフルーツのアロマキャンドルをたいていた
彼女は劇団ひとりのファンで、結構小説を読む人だった
僕は彼女にありふれた事件とエルトポのビデオをプレゼントした
ビルの裏側は大きな駐車場になっていて
そこで人が殺せるモデルガンで
中国マフィアがモデルガンで人を撃っていた
2階建ての古い家細い階段が続いている
先には真っ赤な小部屋が見える
彼女が泣いている彼女の口から
鋭い二本の牙が見えた
口の中は血で溢れている
彼女はもう後戻りできないと泣いていた
四条大宮についたがもう彼女はいなかった
理由は分からないが心労で失踪したらしい
彼女がいなくなってから
ここに幽霊がでるという
ちいさなガラス容器に覚せい剤が入っているが
それは幽霊除けの塩だと太った女がいった
僕は職場を異動して四条大宮から大きくはなれた
場所に転属され彼女も見失った
エレベーターで3階に着くと
シャッターで封鎖されていた
かなり胡散臭い場所だったから警察が入ったのだろう