Soopllofeiv の日常

管理人soop視点の奇妙な現状

事務員さん

2025-01-05 07:47:45 | Weblog

中古の黒いアコードには

インドのアロマスティックをつかい

胡散臭い匂いを充満させたまま

僕は乗り込んだ

塩田君は慣れた口調で僕に話した

「祇園会館に行くよ」

川端二条で待ち合わせしていた

川から吹き上げる冷たい風が体を震わせる

祇園会館に着くと、祇園マハラジャに向かう

当時のマハラジャにはドレスコードがなく

アメカジで入ることができた

入るとトニーブラクソンの曲が流れていた

ホールには数人の客が踊っていて

その傍の座席にサングラスをかけたチンパンジーが

白いスーツを着て女を侍らせていた

ライトが左右に点滅し、ホールがせり上がっていく

するとアラームが鳴り、皆がホールに向かった

ノーパン、ボディーコンシャスのダンサーたちがホールの脇のお立ち台に

配置され僕らはホールに着いた

2アンリミテッドのノーリミットが流れ

ホールの客たちは狂ったように踊りだした

 

マハラジャは3時で終わる

終わるとその下の階にある

クラブマッシュルームに行くのが僕らのルーティーンだった

クラブマッシュルームではガラージュハウスが流れ

(テクノの最終到達点はガラージュハウスだと思っている)

カウンターでDJのプレイしたカセットテープが売られていた

オーナーはすぐに店を閉めるといっていたが

結局その後テクノが流行り、店は継続された

オーナーは良く来る僕らに僕らの好きな曲をかけて呉れた

 

正月には大阪の三角公園脇のクラブアースホールで

踊りその後神戸に行き高架下でMA-1を買って帰ったりした

 

塩田君は事務員で

年上だったが、話しやすい人で

仲が良かった

「ナイトクラビングだ」といつも言って

僕をダンスホールに誘った

僕も500枚ぐらいテクノのCDを集めていた

 

soop「彼女はいないが楽しい青春だった」

ファーファ「よかったね」

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