マサ君は支援校の高等部1年生です。
小2の秋に入門したので、
ピアノを始めて、もうすぐ8年になります。
音符の長さは完璧に理解していますし、
シンコペーション等の複雑なリズムも
難なく弾けます。
あと、強弱記号、簡単な楽語も理解しています。
1番素晴らしいのは、強弱の付け方です。
大きな音よりも弱い音を好み、
私がお手本を弾く時は、
P(ピアノ・弱く弾く)の箇所になると
「かっけぇ。」と呟きますし、
自分で弾く時も、
Pの箇所を弱く弾きながら、
得意そうなお顔で私を見ます。
マサ君は、ピアノの音色の美しさが
本当に分かっているのです。
ピアノの練習方法としては、
だいたい一段(4小節)ずつ練習していきます。
①右手で何度も弾かせる
②マサ君が右手・私が左手を弾く
③左手で何度も弾かせる
④マサ君が左手・私が右手を弾く
⑤両手でゆっくり弾く
①~⑤の過程を、
1回のレッスンだけでマスターする場合もありますが、
指くぐりがあったり、
臨時記号が何度も出てきたり、
右手と左手のリズムが違う等、
難しい場合は、3週間以上かかる場合もあります。
そんなマサ君ですが、
今はデンマーク民謡の
「エースオブダイヤモンド」を練習しています。
先回のレッスンの時は、
すごく集中してくれて、
一気に12小節も進みました
しかも、
「次の段も頑張ります。」と、
マサ君自ら頑張ってくれたのです。
「マサ君、今日は凄く頑張りましたね。」
「はい、頑張りました」
「やはり、高校生は素晴らしいですね。」
「はい、素晴らしいです」
「ヤマシタ先生、タナカ先生、
スズキ先生にもお伝えして、
頑張っているマサ君を自慢したいですね。」
「はい。
でも、みんな他の学校に行きました。」
ヤマシタ先生、タナカ先生、スズキ先生と云うのは、
マサ君の中等部の時の担任の先生です。
先生達と連絡が取れるのならば、
本当にお伝えして、
一緒にマサ君の成長を喜び合いたいな~と、
しみじみ思ったのでした。
お願いです
習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
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