ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

「迷惑かけちゃダメだぞ」と言う理由

2022-05-09 | ピアノ教室

6年生のケンスケ君は、とても真面目な男の子です。

お母様が声をかけなくても、
毎日欠かさずピアノの練習をするそうです。

学校の行事では、その誠実さを買われて
クラスの代表になったりしています。

お家で飼っている 小鳥のピッピが大好きで、
ピッピの話をし出すと、止まらなくなります。

そして、弟のことを とても可愛がっています。

 

先日のレッスンの時のことです。

ケンスケ君のレッスン中に、
弟のハル君(年長・広汎性発達障がい)が入って来ました。

ハル君は、手を洗った後に、
レッスン室に置いてある「ドラえもん」を読み始めました。

 

程なくして、ケンスケ君のレッスンが終わり、
次は、ハル君の番になりました。

「お待たせしました。さあ、次はハル君の番だよ。」

声をかけたのですが、
ハル君は、「ドラえもん」を見続けています。

 

すると、ケンスケ君は、ハル君が見ていた本を取り上げ

「ちゃんとしなさい。」と言ったのです。

まるでお父さんみたいに。

 

本を取り上げられたハル君は、
ちょっとふざけ始めました。

すると今度は

「ハル、先生に迷惑かけちゃダメだぞ。」と言いました。

もう、完璧にお父さんです (^ ^)

 

こんな風に ケンスケ君は、
何時もハル君のことを気にかけ、声をかけます。

「ハル、御挨拶は?」

「ハル、ちゃんと手をふきなさい。」

「ハル、真っ直ぐ立って。」等々。

その言い方は、本当にお父さんみたいです。

 

お母様によると、
ケンスケ君は何時もハル君のことを気にかけ、
僕がちゃんと躾をしなければ!
と思っているらしいのです。

ケンスケ君の、ハル君に対する声かけは、
弟を思う お兄ちゃんの優しい気持ちの表れなのですね。

 

 

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