ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ルイ君が落ち込む原因

2022-05-20 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(広汎性発達障がい)は、支援学校中等部3年生。

思春期真っ只中です。

ルイ君は、6年生になった頃から
頻繁に気持が落ち込むようになりました。

御家庭でも、ふさぎ込むことが多いらしく、
そんな時は、ピアノのレッスン中も、少し辛そうです。

しかし、そんな反面、
調子が良いときは非常に明るく、ニコニコと機嫌良くしています。

これは、思春期特有の気持の揺れなのでしょう。

 

先日のレッスンの時は、
とても明るく意欲的で、課題も両手でキチンと弾けたのです。

「ルイ君、素晴らしいですね。
全部、完璧に弾けましたね。」

「はい、弾けました。」と、ルイ君は嬉しそうです。

「こんなに難しい曲を両手で弾けるなんて、先生も嬉しいです。
ルイ君、成長しましたね。」

「はい、ありがとうございます。」

「ピアノの実力も上がってきましたが、
中3になり、人間的にも成長したのではありませんか?」

「はい、成長したと思います。」

「やっぱり、ルイ君自身も、そう思うのですね。」

「はい、そう思います。」

「例えば、どんな時に そう思いますか?」

 

私は、敢えて そう質問してみました。

ルイ君は、きっと私達が想像する以上に、
色々な事を考えているんじゃないかな?
と、常々思っていたからです。

 

ルイ君は、暫く考えて

「感染者と、検査結果は違います。」と言いました。

「ああ、コロナの事でしょ?
感染者と、検査結果は、確かに違うね。」

「はい。」

 

しかし、ルイ君は、そのまま黙ってしましました。

 

私は、暫く待っていましたが、ルイ君は黙ったままです。

そして、小さな声で
「すみません。わかりません。」と言いました。

 

「もしかしたら。。。
テレビで毎日、感染者数の発表をしているけど、
その数は、検査をした人だけの感染者数で、
実際は、検査をしない人の中にも感染者はいるって事かしら?」

「はい、そうです。」

「あっ!わかった!
そんな事に気が付けるようになって、
自分も成長したなぁ、って思うのね?」

「はい。」と、ルイ君は明るく言いました。

 

「確かに、そんな難しい事、
小学生じゃ考えられないものね。」

「小学生には無理ですね。」

「そうそう、中学生しか考えられないよね。」

「そうですね。」

ルイ君は、ニッコリしました。

 

後ほど、お母様に伺ったところ、

ルイ君は最近、ニュースに興味があって、
真剣に見ているのだそうです。

きっとルイ君は、
ニュースを見ながら様々な事を考えているのでしょう。

 

ただ、それを他者に対して表現する事が
不得手なだけなのだと思います。

そして、その事を
ルイ君自身も自覚しているのではないでしょうか。

そのような事も、
ルイ君が落ち込む原因の一つなのかもしれません。

これからは、ルイ君が躊躇無く、
自分の考えていることを表現出来るように、

時には、会話を掘り下げてみる事も必要だと思いました。

そんな事を考えた出来事でした。

 

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