ルイ君(特別支援学校・高等部1年)のレッスンの時のことです。
【虹の彼方に】を練習中、
なかなか弾けなかった箇所が、両手で弾けるようになりました。
「あれ? ルイ君、弾けましたね。」
「はい、弾けました。」
「嬉しいですね。」
「はい、完璧に弾けました。 完璧マンです。」
ルイ君は小さい頃から、上手に弾けると、
自分のことを「完璧マンです。」と言うのです。
その表情を見ていると、
こちらまで幸せな気持になるのですが、
先日は、ちょっと厳しいことを言いました。
「う~ん、弾けたけど、完璧ではないかな?
ルイ君ならば、もっと完璧に弾けるんじゃない?
今のは、完璧マン じゃなくて、完マンぐらいかなぁ。」
ルイ君は、言葉に対する感受性が強いので、
【完マン】という響きが気に入ったらしく
「あはは、確かに 【完マン】でした。」
と笑ってくれました
「じゃあ、もう1回弾いてみる?」
そう言うと、ルイ君は、もう1度真剣に弾きました。
でも、少しだけ弾き直してしまったのです。
「あ~惜しかったね。
でも、今のは【完ペマン】くらいに進化したよ。」
「そうですね。 【完ペマン】でしたね。」
ルイ君は、もう1度弾きました。
やはり、少しだけつっかえてしまいました。
「凄く惜しかったね。
今のは、【完ぺっマン】かな~?」
「そうですね。 『母音が抜けた感じ』ですかね。」
「ルイ君、それは素晴らしい表現ですね
『母音が抜けた感じ』、
そんな表現はルイ君だから出来るのですね。」
「はい」
ルイ君は、凄く嬉しそうに笑いました。
このようにルイ君は時々、
ビックリする程、的確な表現をします。
漢字の知識は大人顔負けですし、
字は、惚れ惚れする程綺麗です。
ルイ君は、高等部1年生ですが、
そろそろ卒業後のことを考える時期になりました。
この知識と感受性を生かす職場があれば良いな~と思っています。
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習い事をさせる事に対して
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