2月からレッスンを始めた4歳のハル君(広汎性発達障がい)
相変わらず、凄く意欲的です。
先日のレッスンでは、
まず最初にワークブックをしました。
ベネッセの【はじめてのワーク】です。
ケーキの飾り付けをしようというページを開き、
「この大きなケーキを、美味しい物で飾ってね。
何を描こうかな?」
と問いかけました。
「いちご」と、ハル君は張り切って答えました。
私は、冷蔵庫の中に、
前日に買った苺があったことを思い出したので、
その中の一粒を綺麗に洗って、
ハル君の前に出しました。
「ハル君、苺を見ながら描いてごらん。」
私がそう言うと、
ハル君は、緑の色鉛筆でヘタの部分を丁寧に書きました。
お母様も私も、すごくビックリしました。
つい2ヶ月前まで、鉛筆も持てなかったハル君が、
苺のヘタを写実的に描いたのですから
「凄いね。上手だね。」
ハル君は、凄く得意そうです。
「じゃあ、次は赤くて美味しそうなところを描いてね。」
するとハル君は、赤い色鉛筆を持って、
今描いたヘタの真ん中に、赤い丸を描いたのです
緑のヘタの中に、南天の実が落ちている?
そんな感じの絵です。
う~ん。。。何でかな?
こんな描き方をする子は、初めてです。
子供の絵の指導の場合、
極力アドバイスはしない方が良い~と聞いたことがあります。
なので、ハル君に、アドバイスをするべきか?
それとも、この描き方を個性と捉え
ハル君の成長を見守るべきか?
一瞬の間に、凄く悩んだ結果、
私は、ひと言だけ言いました。
「見て 赤い苺さん、頭に緑の帽子被っているね。
帽子は、1番上にあるんじゃないかな。。?」
ハル君は、暫く苺を見つめていましたが、
おもむろに赤い丸を描き、
そして、その上方に緑でヘタを描きました。
「わぁ凄い
美味しそうな苺だね。」
ハル君は、嬉しそうに、苺を7粒描きました。
そして、ロウソクも描く!と言って、
沢山の線を描きました。
てっぺんには、炎まで
素晴らしく美味しそうなケーキが出来ました
お母様が仰るには、
ハル君は、距離感の捉え方が苦手らしく、
保育園でも、お友達に もの凄く接近したりするのだそうです。
なので、絵を描く時も、
大小や遠近が分かっていないとのこと。
どうやって描いたら良いのか分からずに、
混乱しているようです~とのことでした。
なので、今回の苺の絵は画期的らしく、
「この子は、まともな絵は描けないんじゃないか、
と思っていたので、本当に嬉しいです。」
と仰っていました。
もしかしたら、今は絵の能力が、
グンと伸びる時期なのかもしれません。
そして今回は、ハル君自身に、
腑に落ちるものがあったのだと思います。
子供の能力の伸びしろは無限だな~と思った出来事でした。
(次回に続きます~)
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