ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

感動!苺の絵を描いた!

2021-03-30 | 広汎性発達障がい H君

2月からレッスンを始めた4歳のハル君(広汎性発達障がい)

相変わらず、凄く意欲的です。

先日のレッスンでは、
まず最初にワークブックをしました。

ベネッセの【はじめてのワーク】です。

 

ケーキの飾り付けをしようというページを開き、

「この大きなケーキを、美味しい物で飾ってね。
何を描こうかな?」

と問いかけました。

「いちご」と、ハル君は張り切って答えました。

 

私は、冷蔵庫の中に、
前日に買った苺があったことを思い出したので、

その中の一粒を綺麗に洗って、
ハル君の前に出しました。

「ハル君、苺を見ながら描いてごらん。」

私がそう言うと、

ハル君は、緑の色鉛筆でヘタの部分を丁寧に書きました。

お母様も私も、すごくビックリしました。

つい2ヶ月前まで、鉛筆も持てなかったハル君が、
苺のヘタを写実的に描いたのですから

 

「凄いね。上手だね。」

ハル君は、凄く得意そうです。

「じゃあ、次は赤くて美味しそうなところを描いてね。」

 

するとハル君は、赤い色鉛筆を持って、
今描いたヘタの真ん中に、赤い丸を描いたのです

緑のヘタの中に、南天の実が落ちている?
そんな感じの絵です。

う~ん。。。何でかな?

こんな描き方をする子は、初めてです。

 

子供の絵の指導の場合、
極力アドバイスはしない方が良い~と聞いたことがあります。

なので、ハル君に、アドバイスをするべきか?

それとも、この描き方を個性と捉え
ハル君の成長を見守るべきか?

 

一瞬の間に、凄く悩んだ結果、

私は、ひと言だけ言いました。

「見て 赤い苺さん、頭に緑の帽子被っているね。
帽子は、1番上にあるんじゃないかな。。?」

ハル君は、暫く苺を見つめていましたが、

おもむろに赤い丸を描き、
そして、その上方に緑でヘタを描きました。

「わぁ凄い 美味しそうな苺だね。」

ハル君は、嬉しそうに、苺を7粒描きました。

そして、ロウソクも描く!と言って、
沢山の線を描きました。

てっぺんには、炎まで

素晴らしく美味しそうなケーキが出来ました

 

 

お母様が仰るには、
ハル君は、距離感の捉え方が苦手らしく、
保育園でも、お友達に もの凄く接近したりするのだそうです。

なので、絵を描く時も、
大小や遠近が分かっていないとのこと。

どうやって描いたら良いのか分からずに、
混乱しているようです~とのことでした。

なので、今回の苺の絵は画期的らしく、

「この子は、まともな絵は描けないんじゃないか、
と思っていたので、本当に嬉しいです。」

と仰っていました。

 

もしかしたら、今は絵の能力が、
グンと伸びる時期なのかもしれません。

そして今回は、ハル君自身に、
腑に落ちるものがあったのだと思います。

 

子供の能力の伸びしろは無限だな~と思った出来事でした。

(次回に続きます~

 

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