ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

通信制高校の面談の前に

2024-10-26 | ADHD児 頑張るT君

ある日のレッスンの時、
テツ君(高1)は、椅子に座るなり

「僕、レッスンが終わったら、通信制高校の面談に行くんです。」
と言いました。

どうやらテツ君は、今の高校を中退して、
通信制の高校へ行く方向に、心が傾いているようです。

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「だから僕、緊張しているんです。」

と言って、テツ君は溜息をつきました。

「そんなに緊張するの?」

「僕、すぐ緊張するタイプでしょ?
だから今、メッチャ緊張してるんですよ。」

「そうなんだ。
でも、試験じゃないんでしょ?」

「まぁ、試験じゃないんですけど。
あぁ~緊張する~

そう言いながら、テツ君は何度も溜息をつきます。

なんか、ピアノのレッスンどころではない雰囲気です。

 

 

~~~~~~~~~~~~

思えばテツ君は、小学生の頃から学校を休みがちで、

中学の頃は、ほとんど支援室で過ごしていました。

それでも希望する高校に入学し、
最初の頃は楽しそうにしていたのですが。。。

やはり無理があったのかな?

最近は、ずっと行けていないようでした。

 

それでもテツ君の不思議なところは、
学校に行けていないことを私に隠さないところです。

中学の頃から、こちらが聞くわけでもないのに、

「僕、最近学校に行っていないんですよ。」
と、アッケラカンと言っていました。

先週も、
「先生、僕、最近また学校に行けなくなったんですよ。」
と明るく言うので、

「あら、そうなの?  何でかしらねぇ。」
と私も軽く答えたりしました。

 

このテツ君の屈託の無さは、きっとお母様の育て方だと思います。

小さい頃から凄く大らかに育てていらっしゃいました。

テツ君が小学2年生の頃だったかな、

顔に、猫のような黒い縞模様とヒゲを描き、
意気揚々とレッスン室に入って来たことがありました。

「え~っ  テツ君、どうしたの?

「僕、自分の顔に猫の模様を描いたらどうなるかな?と思って
マジックで描いてみたんです。」

「もう  先生、ビックリしちゃったよぉ。」

私がビックリしたので、テツ君は満足そうです。

 

「僕、本当の猫みたいでしょ?」

「うん、猫が入って来たかと思って焦ったよ。」

「やっぱりそう思った?」

テツ君は嬉しそうです。

「うん。  でも、お母さんに叱られなかった?」

「お母さんも笑ってた

 

この時、私は凄く感動したのです。

もし自分の子供が、おけいこ事の直前に同じ事をしたら。。。

私は焦って顔のマジックを消そうとするでしょう。

そして、笑うどころか叱ったと思います。

それをテツ君と一緒に笑うなんて、
凄く素敵なお母様だな、と思った記憶があるのです。

~~~~~~~~~~

 

私がそんな事を思い出している間も、
テツ君は「あ~緊張する~」と言い続けています。

「テツ君、面接はきっと大丈夫よ。」

「何で分かるんですか?」

「だって、テツくんは良い子だもん。」

 

私がそう言うと、テツ君は真顔で

「まあ、そうですね。」と言いました。

「うん、だから堂々と面接を受ければ大丈夫

「はい

 

テツ君の、こんなところ

どうかこの良さが、いつまでも失われませんように。。。

そう願っています。

 

 

 

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