この週末に、H君(大2)がレッスンに来てくれました。
H君は7月にもレッスンに来てくれて、
大学の夏休み中、2回目のレッスンでした。
こんな風に、大学生になってもレッスンに来てくれるのは、
本当に嬉しいものです。
6週間振りのレッスンをしたのですが、
私は しばらく聴くうちに、「あれっ?」と思いました。
明らかに、H君の弾き方に変化があったのです。
今までH君は、どちらかというと荒削りな弾き方で、
勢いに任せて弾く~といった感じでした。
それが先日の弾き方では、
フレーズのひとつひとつに気を配った繊細な弾き方に変わっていたのです。
全部を聴いた後、
「H君、何か、弾き方が変わった気がする。
沢山練習をしたの?」と尋ねたら、
「いえ、そんなには練習していません。」とのこと。
「でもね。何か変わったのよね~
細部にも神経を行き渡らせている~って云う感じがするもの。」
「そうですか?」
「うん、さては心境の変化? 彼女さんが出来たとか?」
「それは、ありえませんね(笑)」
「そうなの?」
「ただ、弾きながら、レッスンの時に言われたこととか、
思い出しながら弾きました。」
「あら、ありがとう。」
「あと。。。これは、ゲームのことなんですが、
やはり上位の人は、他の人と違った視点で戦うんですよね。
それに気が付いて、ピアノも一緒かな?と思いました。」
「おおっそれは鋭いね。
闇雲に弾くだけではなく、何時もと違った練習法を取り入れると、
グンと上手になるんだよ。」
「はい。だから、レッスンの時に言われたことを思いだして、
片手ずつの時に、力の抜き方とかを考えつつ練習しました。」
「それは嬉しいね。
でも、その練習の成果が、ちゃんと現れていると思うよ。
明らかに、ワンランク上の演奏になったもの。」
「そうっすか?」
「うん、前回と全然違うレベルだよ。」
ゲームをしながら、ピアノの練習方法にまで思いを馳せるとは
ゲーム好きなH君らしいな~と思ったレッスンでした。