9月に、以下の記事を書きました。
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中学2年 運動部男子、伴奏者に立候補!
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240911
その後、タカシ君は地道に練習を重ねました。
夏休み明けには体育祭もありましたし、
運動部のレギュラーとして大きな試合に出たり~と、
かなり忙しい中、よく頑張ったと思います。
そんな中、こんな事がありました。
タカシ君が弾く曲は、最初に4小節の前奏があるのですが、
そこをタカシ君は、とても力強く弾きます。
でも、それに続く合唱部分は、歌い出しにmpと書いてあり、
歌詞の内容を見ても、とても繊細な部分なのです。
「この前奏の弾き方なんだけどね。。。」
私は、2種類の弾き方で弾いて聴かせました。
1回目はタカシ君が弾いたように力強く煩めに弾きました。
2回目は、音量を抑えて優しく弾きました。
「ねえ、どっちの方が素敵だと思う?」
するとタカシ君は
「1回目の方が良いと思います。」と答えました。
「じゃあね、合唱部分の “歌詞の意味” を考えながら、ちょっと歌ってみて。」
タカシ君が歌った後、私は尋ねました。
「曲の雰囲気に合うのは、どっちの弾き方かしら?」
「2番目の弾き方?」
「そうね、私は2番目の弾き方の方が、最初の雰囲気作りに有効だと思う。
合唱部分は、歌詞もメロディーも繊細だから、
ピアニストが雰囲気作りをしてあげると みんな気持を込めやすいんじゃないかな?」
「そうですね。」
そんなレッスンをしたのですが、
次のレッスン迄の1週間、私は随分と悩みました。
実はその後YouTubeで、その曲の演奏を5~6校程聴いたのですが、
中学生伴奏者の演奏は、ほぼ全員が最初の前奏を派手な音で弾いています。
あれ?この曲の前奏は、力強く弾くのが主流なのかしら。。。?
不安になってプロの演奏を聴くと、
音量を抑えて優しく弾いています。
やはりレッスンで指導したように、優しく弾くのが正しいのだと思います。
でも合唱祭は、中学生達がクラス毎に競い合う学校行事です。
最初の前奏を優しく弾く事で、クラスのみんなが違和感を感じたら やはり気の毒。
いくら正しい事を指導したとはいえ、
みんなに受け入れて貰えなかったら、
クラスメイト達のモチベーションが下がるかもしれません。
なので、次のレッスンの時に尋ねてみました。
「このあいだのレッスンで、
前奏を優しく弾きましょう、と指導したのだけど、
クラスのみんなには受け入れて貰えたのかしら?」
「はい、みんな何も言いませんでした。」
「そう、それは良かった。
それでタカシ君はどう? 本当にこの弾き方で納得している?」
「はい。曲の雰囲気を考えると、やはり優しく弾くべきだと自分も思いました。」
「あぁ、それは良かったわ。
私が言ったことで、タカシ君が納得しないまま弾いていたら気の毒だな、と思っていたのよ。」
「それはありません。今の弾き方の方が好きになりました。」
合唱祭の伴奏指導は、実は難しく、以前には このような事がありました。
やはり生徒さんが合唱祭の伴奏をする事になり、
私は普通のピアノレッスンのように、
ペダルの踏み替えを細かく指導しながらレッスンをしました。
するとある日、その子はレッスン室に入るなり、
「今日、音楽の先生に、
『ここの部分はずっとペダルを踏んで』って言われたんです。
『ピアノの先生は、音が濁るから踏み換えてって言っていました』って答えたら、
『濁ってもよいからずっと踏んだ方がカッコいい。』と言われました。
どうしたら良いですか?」
と言いました。
「そうなのね。
じゃあ音楽の先生が仰るように、ずっと踏みましょう。」
「いいんですか?」
「中学校の行事なので、今回は音楽の先生に従いましょう。」
このように合唱祭の伴奏では、
正しい指導が学校行事では受け入れられない時もあり、
こちらも、頭と心を柔らかくして指導しないといけない場合があります。
それはそれで勉強になるのですが。
さて、先月のある日、タカシ君の学校の合唱祭が行われました。
そして、次の日がレッスンでした。
タカシ君は満面の笑顔でレッスン室に入って来ました。
「おおっ、そのお顔は満足に弾けたお顔ですね。」
「はい、何とか弾けました。」
「きっと立派に弾けると思っていましたよ。」
「音楽の先生にも素晴らしかった!と言って貰えたし、
友達も褒めてくれました。」
「それは良かったね。」
「はい、良かったです」
タカシ君の中学では、会場に入って聴けるのは御家族だけとのこと。
なので本番を聴くことは叶いませんでしたが、
タカシ君の満面の笑顔が見られただけで、私は満足です
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良い結果になり嬉しいですね。
ご家族とららみ先生の笑顔が見えるようです。
コメントをありがとうございます。
動画を見せて貰ったのですが、上手に弾けていたようです。
タカシ君にとって今回の経験が、誇らしく幸せな思い出になったら良いな♪と思っています。
応援ありがとうございました!