夏の終わりの或る日のことです。
ピアノ指導法の講座に出席する為に上京しました。
指導法の講座を、会場で参加するのは久しぶりです。
私は1番後ろの席で、その講座を拝聴しました。
講師の先生は、導入期の指導方法について、
非常に熱心に語ってくださいました。
先生の言葉の端々からは、
ピアノへの情熱と、生徒さん達への愛情が伝わってきて、
とても感動しました。
導入指導においての工夫も色々と試していらっしゃるようで、
その様子は、スクリーンで拝見することが出来ました。
こんな熱心な先生に指導を受けられる生徒さんは、
何て幸せなのでしょう
壇上でのお話の様子も堂々としていて、
ユーモアを交えながらの充実した2時間だったと思います。
講座が終わった後、私は、その先生に御挨拶に行きました。
「素晴らしい講座でした。とても勉強になりました。」
「もうっ、先生
先生の顔が見えたから緊張したじゃないですか~」
「あら、そうだった?
凄く堂々としていて、本当に素晴らしかった」
「もう、反省することばかりで、今日はヤケ酒を飲みたい気分です。」
「ううん、本当に勉強になったのよ。
よく勉強されていて、自分自身の指導法を反省したくらいよ。」
「ありがとうございます。
まさか本当に来られるとは思わなかったので、ビックリしました。」
「ずっと来たかったのよ。
今日は念願叶って参加できて、本当に良かった。」
「今日は反省ばかりだし、本当に緊張したけど、
来て頂いて、ありがとうございました。」
そうなのです
この講師の先生は、私のかつての教え子 ミサコちゃんで、
高校の3年間、ピアノとソルフェージュを指導させて戴きました。
あの頃は、私も若かったし、
是非音楽大学へという御両親の思いに応える為、
凄く熱心に指導しました。
ミサコちゃんが大学教授のお宅にレッスンに行く時は、
同伴して横でメモを取ったり、
入試の前は、家に泊めたりもしました。
今思うと、やり過ぎだったかも。。。
その後、ミサコちゃんは音大を無事に卒業し、
東京でピアノ教師をしています。
今は某指導者団体の重要な役員をしていますので、
いつ連絡しても忙しそうです。
凄く勉強熱心ですし、
最近の音楽事情、ピアノ指導法を把握しているので、
私は時々連絡して、最新の情報を教えて貰ったりしています。
まるで立場が逆転しています。
30年以上も前に指導した生徒さんが、
このように大活躍しているのを見ると、本当に嬉しいです。
これこそ、【教師冥利に尽きる】と言うことなのでしょう。
お願いです
習い事をさせる事に対して
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