トモアキ君は、超進学高校の２年生。
部活も勉強も、頑張っています。
そんなトモアキ君が、
最近興味を持っているのがコードネームとコード進行。
独学で色々と研究し、
覚えた事を、私に披露してくれます。
最近の流行りの曲を引用し、
「この曲は、冒頭部分に◯◯進行を使っているんですよ。」
「この曲は、△△進行を多用しているから
耳に馴染むんですよね。」等々。
コードネームについては、ほとんど素人なので、
「そうなんだ。詳しいねぇ。」と、感心しながら聞く私。
そんなある日、私はトモアキ君に言いました。
「コードネームも良いけどね、
クラシックでは、ローマ数字を使ってコードを表すのよ。
バイエルを練習していた時に、
Ⅰの和音とか、Ⅴの和音とかやったでしょ？
あれのこと。」
「ああ、覚えています。」
「それも少し調べてみて。おもしろいよ。」
そして、次の週。。。
トモアキ君は私に言いました。
「数字で和音を表す方法、調べました。」
「凄い。早速調べたんだね？」
「面白かったです。」
「あれには利点があってね。。。」
「はい、そうですね。」
と、トモアキ君は私の言葉を遮って興奮気味に言いました。
「Ｃメジャーの場合のドミソ、Ｇメジャーのソシレ等、
キーが変わっても、それらをⅠで表すことが出来るのは、
すごく便利だと思いました。
ローマ数字の和音記号って、何調でも通用するんですよね
」
「そうなのよ。便利だよね。」
「はい、凄く便利だと思いました。」
トモアキ君が、コードネームから派生して
和音記号にまで興味を持ってくれたとは、
非常に嬉しい出来事でした。
凄い勢いで知識を吸収しているトモアキ君。
もうじき、和声の知識も、
私を越えちゃうんだろうな。。。
いや、既に越えられている予感（^ ^;）
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