今は言われない(使われない)かも知れませんが、
昔・・・10年以上前までは
アイアンショットなどで
「ボールより前のターフ(芝)を取ろう」
という言葉がありました。
アイアンショットで 意図的にターフを取る必要はありません。
ありませんが、もし ヘッドが地面と強く干渉するのなら
ボールの手前 でもなく、
ボールの真下 でもなく
ボールよりも先(飛球線方向)と言うところが
この ゴルフ用語のポイント でしょう。
これは何を意味しているかというと
現代 主流になって「しまった」
フェースローテーションのスイングでは
もしも ターフをとるのであれば
ボールの真下か、ボールの手前 しか ありません。
ボールを打てて、更にボールの先にターフを取る のは
ヘッドを返して打つのでは難しすぎます。 ほぼ 不可能です。
フェースターン・ヘッド返し・フェースローテーション では
そのヘッドがターンしていく過程で
グリップ、クラブそのものの進行が減速なり、停止しないと
その行為することが出来ません。
ヘッドの最下点をどこにするか と言う問題と同じですが、
フェースローテーションの 大きな矛盾 は
フェースローテーションをしないと ボールに届かない けれど
フェースローテーションをすると ボールに届かない というコトです。
ボールとクラブ、ショットと自分の関係は立体、3次元です。
フェースローテーションをしないと ボールに届かない は
フェースローテーションをしないと 上下、縦関係でボールに届かない というコトで
フェースローテーションをすると ボールに届かない は
フェースローテーションをすると グリップの進行が滞り
グリップの飛球線方向・打撃方向への進行が止まるので 左右(水平方向)に届かない
という 非常に刹那な時間の複雑な問題が生まれます。
アプローチなどを見ていても
多くの人が 振り子の動きでボールを打とう
ボールを拾おうとしているので
上下にはヘッドがボールに届いていても、
その位置が右過ぎて トップしたり、ダフッたり しているのを多く見ます。
インパクト という 通過点ではありますが、
そのポイントが 大袈裟には 30センチくらい右にある状態です。
ターフをボールより前にする と言う大義は
からだの回転でボールは拾う、インパクトを作る、ボールに当てると言う意味とともに、
ヘッドはボールを打ってからも 「なお」 下がっている過程
と言うところにあります。
多くのゴルファーは 写真映り・・・今はやりのインスタ映えを気にするせいか
フォローをとても意識しています。
フォローと言うのは フェースローテーションの成れの果て ですが、
この動作、としてのフォローは
出そうとすればするほど ヘッドは跳ね上がります。
ヘッドの低い時間が短くなる とともに
インパクトポイントが右にズレやすくなる のです。
おわかりでしょ?
何のために 何を意識しているのか 理解できず
ただ その型、形ばかりを意識する練習は
練度を上げることではなく、わざとミスを誘発する練習にしかならないのです。