頑張ってないのにマン振り君
Q:ドライバーの反発係数は飛びに影響するか
A:影響はあるにはありますが、
まず 反発係数は 反発 が物理要素ではなく
実はその反対です。
インピーダンス理論 と言いますが
衝突する二つのものの ゴルフの場合、ボールとヘッド
振動数(歪みの率)が近ければ近いほど
力がボールの変形に逃げず
ボールの速度になりやすい性質です。
ですから 一般的に信じられている
ヘッドの反発、弾きとは少々異なります。
それともう一つですが
基本 250ヤード とすると
ルール上限の 0.83 と 0.86 では
ほんの数ヤード の誤差程度でしかありません。
反発係数によって 10ヤードもの差が
出たりすることはないんです。
まあ あまり知られていませんが
ドライバー史上 一番反発係数が高いのは
パーシモンで その反発係数の数値は
ゆうに 0.90を超えたりするんです。
いったい このルールの意味はなんなんでしょうね…。
Q:ドライバーにフェースの金属素材チタン
だと飛ぶのか
A:答えは半分正解、半分誤解。
一般的に認識されている
チタンの方が強く弾く(反発力がある)から飛ぶ
というのは大間違い。
基本 ボールと金属質には歪み率の差が200倍前後
あるので、それが少し前後しても
ボールの飛びに影響はありません。
チタンだと飛ぶ
というのはもう少し間接的で
チタンだと大きくできる
クラブを長くできる
ロフトを立てられる
もしくはスピン抑制効果を強くできる
というものです。
そして 軽量で強度を保てる金属素材のため
ヘッドの設計の自由度が高くできる点もあります。
Q:シャフト(クラブ)の長さは
飛びに直結するか?
A:基本 長さと飛びは直結しません。
前述のとおり、クラブを長くすると
小さなロフトを使える可能性が増えます。
それが飛距離につながるのであって
ロフトやボールの上がる性能そのままで
クラブの長さを増やしたとしても
ボールの高さやスピンが増える率の方が高く、
飛距離が増える可能性は高くありません。
クラブを長くするということは
一般的に ヘッド重量を長くする分 軽くする
ということなので
長さが増える分、数値上 ヘッドスピードが上がっても
ボールを打撃する「破壊力」は同じです。
正直 長くなって扱い辛くなる分を差し引くと
長尺ドライバーにほとんどメリットはないと思います。
特に風のある日にはいいことはないでしょね。
まあ 飛ばすために長尺を
と考えるゴルファーの多くは
スピードが増して、遠心力が増えるから
と考える人が多いでしょうから
より一層効果は出にくいでしょうねー^^
Q:サンドウエッヂの溝はスピンを増やすのか
A:答えはNOです。
ウエッヂに限らず、クラブの溝の役割は
スピンを増やすことではなく
スピンを減らさないため のものです。
インパクト時にフェースとボールとの間に
異物が入らないようにするのが目的で、
主に水に対して有効です。
車で言うところの
「ハイドロプレーン現象」を防ぐタイヤの溝と
ほぼ同じ役割です。
うーん ルールでなぜそこまで細かくするのか
物理的にはよくわからないんですが…
利害関係の匂いがするのは勘ぐり過ぎでしょうかねぇ